軍幕が人気になってから注目されるようになったのが「軍放出品」。国の軍隊が過剰に保有していた道具を民間に売却、処分した商品の事でアウトドアのキャンプとは相性がとても良いです。
ミリタリー道具の多いキャンプスタイルはもちろん、一部レイアウトのアクセントとして使用するのも良いでしょう。
そこで今回は僕が実際に持っている軍放出品道具、レプリカ品を8つご紹介します。正確には15個あります。
- ノルウェー軍フードコンテナ
- 軍幕
- チェコ軍ダッフルバッグ
- チェコ軍シグナルライト
- スイス軍ブランケット
- ポーランド軍アンモボックス
- デンマーク軍アンモボックス
- イギリス軍トランスポートバッグ
- 最後に・・・
ノルウェー軍フードコンテナ
名前の通り食べ物を入れて保管する軍用品で僕のキャンプではクーラーボックスとして使用していました。以前よく行っていたヴィンテージショップで8,000円程で購入。元は14,000円くらいだったらしい。
性能はギリギリ夏に使えるレベルでオルカクーラーを買うまでメインクーラーボックスとして頑張ってくれました。1979年製造のようなので大分頑張ってると思う。
縦長で奥の食べ物が取りにくいし、重いし、その割に容量少ないしでデメリットの方が多いですがこの見た目は最高にかっこいい。
こんなクーラーボックス被る事がないし、サイトに置いておくだけで目立ちます。
軍幕
今回の軍放出品含めヴィンテージ道具を集めるようになった元凶。冒頭で合計15個と書いたのはこの軍幕の枚数が多いからです。その数8枚！
軍幕は1枚でポンチョやマント、2枚でワンポール、3枚でタープ付きワンポール、4枚でシェルターといったように組み合わせ次第で様々な使い方ができるフルコットンの幕で、国によって形状が色が違うので蒐集しがいがあります。
ちなみに上の写真の状態はロシア軍幕4枚を連結した状態。
そしてこちらがロシア軍幕×2、ポーランド軍幕×2のシェルターにさらにロシア軍幕1枚使って目隠しにした状態。
ポーランド軍幕が三角形なのでさっきのロシア軍幕4枚連結より横幅がとても広いシェルターになります。薪ストーブもインストールできて冬キャンでも使えます。
この連結状態を一番よく使用しました。
そしてこちらは前方にドイツ軍幕をリフレクターとして設置した状態。ドイツ軍幕やアメリカ軍幕といったハーフパップ形は2枚あればそれだけでパップテント状態になります。
特にアメリカ軍幕が軍幕の中で一番人気で高額で取引されています。ちなみにロシア軍幕は1枚約5,000円とリーズナブル。
最後にドイツ軍幕以外の軍幕7枚を使用して作ったシェルター。基本は先ほどのロシア軍とポーランド軍幕の連結パップテントですが、そこからサイドにロシア軍幕、前にルーマニア軍幕を追加してベイカーテントのようにしています。
見た目の渋さだけでなく、こんな風に国ごとの形状に組み合わせて楽しむのも軍幕の魅力。いつかはなくなる軍放出品なので買うなら早い内にどうぞ！
チェコ軍ダッフルバッグ
95Lも入る大容量のワンショルダーバッグです。戦争映画で新兵がこれに荷物を詰めて担いで持って行くシーンを見たことがあります。
収納スペースは上部と下部で分かれており、下部の方がよく入ります。一番特徴的なのが下部収納スペースでヒモ同士で引っ張り合って閉じます。言葉で説明するのが難しい閉じ方。
主に軍幕入れとして使用しています。最初は「これに全道具入れて持って行けるじゃん」と思って買いましたが重すぎて断念しました。
バッグの閉め方の癖の強さとミリタリー満載の見た目から地味に気に入っている道具。
チェコ軍シグナルライト
かわいらしい見た目の乾電池式ライト。単一電池2本必要な割に光量がとても少なく、コンパクトさを打ち消す重さですぐに使わなくなりました。
キャンプではなく自宅に飾るくらいなら良いかも。実用性は正直ない。
見た目と雰囲気がとても良いので残念です。このライト面白いのが赤、橙、青のフィルターをライトに差し込めるので色を好きに変える事ができます。
「シグナル」ライトなので色を変えて合図を送っていたんでしょう。洗車とか飛行機とか誘導する時に使っていたんですかね。
スイス軍ブランケット
これはレプリカ品で本物は1万円越えます。コットンとポリエステルが配合されており長辺165cm×短辺140cmと結構大きめ。
使う度に毛が抜けますがしっかり暖かいしブランケットって意外と出番が多いのでいまだに使用しています。
ポリコットンなので焚火近くで使えるし、シュラフだけで寒い時は布団代わりにも使えます。散らかった所の目隠しにも使ったりと使い方は色々。
このスイス軍ブランケットでなくてもキャンプでブランケットは買っておいた方が良い。
ポーランド軍アンモボックス
アンモボックスとは銃弾を収納する箱の事で軍幕同様色々な形状があります。このポーランド軍アンモボックスはおそらく一番有名。
僕が持っているのは本物ですが、中にはレプリカ品もあるようです。2箱で9,000円で購入しました。
収納性は高さがないので収納できる道具が限られるのと、構成する木材が厚いので外見の割にあまり入りません。
僕は主に焚火道具などの汚れ系やアルストやガスストなどのストーブ系を入れています。このアンモボックスを使う理由は圧倒的に外見の良さ。重くて収納性悪くても使いたくなる魅力があります。
軍幕を使う事が減った今でもアンモボックスはよく持って行ってます。
デンマーク軍アンモボックス
こちらはデンマーク軍のアンモボックスでAmazonや楽天でも購入できます。先ほどのポーランド軍とは違って幅が狭くなった代わりに高さがあります。
大体デンマークかポーランドどっちかをその時の気分で持って行ってます。
これも木材が厚いので想像より入りませんが縦長になった事でCB缶などを縦置き出来て、ポーランド軍より入れられる道具が多いです。
こちらも外見が本当に良い。ミリタリー感の強いモスグリーン色、所々にある金具、多分弾薬の名前などの文字の書き込み、男心くすぐる要素だらけです。
イギリス軍トランスポートバッグ
今回紹介した軍放出品の中で一番酷使している道具。しかも2021年に購入したのに今まで一度もレビューしていないかわいそうな子です。
名前の通り荷物を運ぶ為のバッグで防水性の高いナイロンで作られています。価格も1,000円くらいと手が出しやすいので初めて軍放出品を購入する方におすすめ。
この中にペグケースや余ったペグ、自作ガイロープ、パラコード、小川張り用ロープなど設営に関する物からスパッタシートなど焚火で使う道具など入れています。
鍛造ペグが8本、スチールペグが10本以上なのでペグだけで相当な重量。その状態でかれこれ1年以上使用して破けたり裂けませんでした。
軍放出品は希少なので価格と実際の実用性が釣り合っていない道具が多いけど、このイギリス軍トランスポートバッグは元取ってると思う。
最後に・・・
軍放出品の魅力は何と言っても男心くすぐる無骨なデザインとレトロな雰囲気だと思うので使い勝手は基本的に悪いです。
その辺が不便を楽しむキャンプと相性が良いんでしょうね。使いやすさを重視すればいくらでも便利な道具はありますが、「ただ見た目が好き」「この色合いが好き」といった自分の好みに合った道具があるとさらにキャンプが楽しくなります。
今安くても十分使えるキャンプ道具はいっぱいありますもんね。良い時代になったもんだ。
それでは今回はここまで！
皆さんも良いキャンプライフを！！
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