以前、今使っているノルウェー軍のフードコンテナに変わるクーラーボックスを4つ厳選した記事をあげました。
それから結局ORCA(オルカ)のクーラーボックス『ORCA Coolers 20 QT』を購入して既に3回ほど使用しています。そんなオルカを今回ご紹介しようと思います。
いかにオーバースペックな道具でも使う人間がダメなら十分な性能が発揮できない事がよくわかりました。
↓悩んでた時期↓
オルカとは・・・

ハードタイプのクーラーボックスといえば『イエティ』とこの『オルカ』が挙がる程有名で人気のブランドです。
「ORCA(オルカ)」とは、クリフ・ウォーカーとジム・フォードにより2012年にテネシー州で設立されたブランド。
ハンティングやフィッシングにいそしむ生粋のアウトドアマンである彼らが納得できるクーラーボックスがなかったために立ち上げました。
そもそも「ORCA(オルカ)」とは海洋生物の頂点に立つ「鯱(シャチ)」の事で、今回ご紹介するオルカのロゴマークや本体にシャチのデザインが採用されています。
保冷力は最大10日間というハイスペッククーラーボックスの名に恥じない性能をしています。
商品紹介
今回僕が購入したのはオルカの中で一番小さい20QT。
オルカは20QT~最大140QTまで大きさがあります。キャンプショップで確認した所このサイズがソロキャンプに丁度良かったです。
一つ大きい26QTにすると全長59㎝でシングルハンドルではなくなるので20QTにしました。容量的には26QTが良かったけど持ち運びやすさを優先。
外見とスペック
基本スペックは以下の通り・・・
サイズ(ロゴ側正面から見て)
外側:高さ約38cm x 幅約48cm x 奥行き約35cm
内部:高さ約24cm x 幅約35cm x 奥行き約23cm
重量:18lbs (約8.2Kg)
材質:シェル/ポリエチレン、フォーム/ポリウレタン
選択できる色が10色もあるのがオルカの特徴。僕はムラコと軍幕両方に合うようにブラックを選びました。
それでは細かく見ていきましょう
一番目立つのがこのオルカのロゴマーク。シャチの尾びれをモチーフにしたロゴがとてもかっこいいです。
その右下にはアメリカ製だと表しているプレートがついています。
本体はロトモールド(回転成形)構造によりとても頑丈らしい。
調べてみると「ロトモールド」とは・・・
溶接や継ぎ目のない平滑な一体成形であり、安定した耐久性を持っていることが特長です。
との事で耐久性だけでなく保冷力も高めてくれます。最近のクーラーボックスはこのロトモールド構造かどうかが大きいみたいです。
底面には四隅に滑り止めが備わっておりどこでも安定して置く事ができますね。
クーラーボックスは地熱対策が必要になるので少しでも地面から離れているのはありがたい。
蓋と容量
正面のオルカロゴ並みに目立つのがこの特徴的なT型ハンドル。ここもシャチの尾びれになっています。
ゴム製のハンドルは見たのが初めてで正直開け閉めが全然わかりませんでした。
開ける時は手前にグッと引っ張れば案外すんなり開くのですが、閉める時は一回真下に引っ張ってゴムを伸ばしてから押し込んで固定します。
いつかこのゴムが千切れそうでちょっと怖い。
蓋を開けるとまた大きなオルカのロゴマークが出てきます。しかもこれは彫られてるので正面のロゴとは違ったかっこよさがある。
こんなにかっこいいと開いたまんまにしたくなりますね。
CB缶を置いた感じ容量はやっぱりソロキャン用。高さは1Lのペットボトルが何とか入るかくらいで1.5Lは横置きですね。
保冷剤も入れるので中はさらに狭くなってきます。
あとT型ハンドル部分に謎の固まりがついていて爪でガリガリすると取れました。ゴム特有の汚れといった感じ。
シングルハンドル
20QTのみ蓋上部まで上がるハンドルがついています。26QT以上は両側方に紐型のハンドルに変わります。
このハンドルがあるおかげでサイズ的にも片手で持ち運ぶ事ができます。
バックポケット
背面には小物等が収納できるバックポケットが最初から備わっています。ご丁寧にオルカのロゴ入りです。
あまり大きい物は入れられませんが薄い物や小さい物は入ります。
ドレインプラグ
大きなドレインプラグがついているのでスムーズに排水できます。
僕は水を溜める事はないと思いますがないよりかあった方が嬉しい。
プラグはねじ回しの要領で簡単に外せます。きつく締める必要もないので女性でも簡単に着脱ができると思います。
南京錠固定
ちなみに本体隅に開いている穴は南京錠を通す事ができます。
本当にいざと言う時ですね。
実際にキャンプで使ってみた!【初回】
冒頭でも紹介した通り今までで3回使っているので今回は初使用時の事を書きます。
保冷剤はダイソーの500g。ノルウェー軍フードコンテナにシンデレラフィットした保冷剤で数年間これで頑張ってきました。
フードコンテナより圧倒的に広くなったので保冷剤が凄く置きやすい。
色々ギチギチに詰めてみる。
350ml缶が6缶、瓶ビールが2本、冷凍餃子、ステーキ肉一枚、フライドポテト、コーヒー豆が入れる必要のある食材達で、これだけ入れても余裕があったのでサラダ油やサーモスの保冷缶ホルダー、油処理スポンジなども詰め込めました。
フードコンテナの時は縦長だったので横置きにしたり自由でしたが、オルカはそうはいかずしっかり場所を取ります。
しかも僕の508はセダン型のハッチバックでトランクが低いのでちょっと奥に押し込まないと閉まりません。やっぱり26QTは買わなくて正解だった。
キャンプサイトへの運搬はWAQのアウトドアワゴンに一応入るけど半分以上占めるので他の道具が一緒に持って行けない。
かといって片手で持っていくには辛い重さなので往復回数が増えました。
レイアウトはどのように置くか散々悩んでチェアに近い所に置きました。
他の道具も同色で揃えると良い感じ。
地熱対策として折り畳み式のスツールを一緒に買いました。
これがオルカを置いても潰れる事ないし、家でも使えて意外と便利。買った後にこれを少しオシャレにしたスツールを見つけてしまったけどまぁしょうがない。
この上に置く事でフィールドラックより高くて開け閉めが楽になりました。
ラック類は他の道具置きにも使ったりするのでクーラーボックス専用のスツールなどを買った方が良いと思う。
保冷の方は下の方にあるチーズはキンキンだったけど上にある冷凍ポテトは若干解凍されてました。
これは単に僕の保冷剤の入れ方が悪かったです。帰ってからキャンプ歴3年にして初めて「クーラーボックス 保冷剤 置き方」で調べました。今までが保冷剤突っ込むだけで簡単でしたからね。
それから一晩明けて朝まで保冷剤近くの食材はしっかり冷えてたし中には凍っている物もありました。ダイソー保冷剤でもここまで冷えてたら十分ですね。
あとサイズ感がとても良かったです。僕のようにほとんどソロキャン行く人は20QTが本当におすすめ。大は小を兼ねるとは言いますがぴったりサイズの方が準備、片付けが楽だし他のソロ用道具と相性が良い。
良い所
それではオルカ「ORCA Coolers 20 Quart」の総評といきましょう。まずは良い所から!
かっこいい
僕のキャンプ道具紹介の時毎回出てくるメリット。でも自分がかっこいいと思う道具でないと使っていても楽しくありません。
シンプルな形状ながら所々に見られるシャチの尾びれが良い。そもそもロゴマークがオシャレで気に入っています。
本当にキンキンに冷えてる
最長10日も氷が持つと公式が言っているだけあって保冷力は本当に凄い。特にビールの缶や瓶なんかはキンキンに冷えてます。おかげでオルカを買ってからのキャンプで飲酒量が増えました。
オルカの中で保冷剤に直接当たっていた食材が凍る事もありました。すぐに使いたい生鮮食品や凍っては困る物は逆に置く位置に気をつけないといけません。
今まで40年以上前のクーラーボックス(?)を使っていたのでオルカには驚くばかりです。
色が合わせやすい
オルカは色のバリエーションが豊富なので自分のキャンプカラーに合わせた物が選べます。僕の場合はauvilやオレゴニアンキャンパー等黒色で最近揃えているので今回のオルカも黒色で揃えた訳です。
他にはキャンプに合いやすいグリーンやタン、目立つ事間違いなしなレッドやホワイト、オレンジ、Amazonではピンクもありました。
公式HPでは10色展開しているので気になる方は確認して見て下さい。
物置にもなる
ソフトクーラーにはできないハードクーラーの強みの一つ。ちょっとした物を置けるのが意外と使える。
個人的にはCLAYMORE fan V600+のようなサーキュレーターの置き場所としては最適でした。メインテーブルに置くには邪魔だし、ラックは穴が開いてるから三脚だと難しい、そうなるとチェアの近くに置く事の多いオルカの上が丁度良いんですよね。
悪い所
それでは次に悪い所もご紹介します。良い所4つに対して悪い所は5つ挙がりました。
保冷力は使い方による
先ほど書いた通り初回使った時に冷凍ポテトやらが解凍されていて「えっ!?10日保冷が持つんじゃないの?」と疑問に思いましたが、それは僕の入れ方が悪かったからです。
いくら最強の保冷力を誇るオルカでも使う人間がポンコツでは最大限の力を発揮できません。あと保冷剤の種類や実際のキャンプ中の開け閉めの回数などでも保冷力は大きく変わるので使う前に勉強しておいた方が良いですね。
初回で失敗してから3回目には底と一番上に保冷剤を置き空いた隙間は食材や小さい保冷剤で埋めるようにしました。その結果食材が凍るアクシデントがありましたがオルカの保冷力を満喫できました。
運搬が辛い
何も入れない状態で8kgもあるクーラーボックスなので食材を入れるとさらに重くなり持ち運びが大変です。縦長のクーラーボックスから横長のオルカに変わったので尚更持ちにくさを感じるのかも。
あと持った時に蓋を固定するゴム製のT型ハンドルが服に引っ掛かる。
蓋が閉めにくい
店頭で確認した時から思っていましたがゴム製のハンドルが使いにくいです。キャンプショップにはもちろん他のクーラーボックスも多数あって色々試しました。他はシンプルにカチッとロックするタイプが多くて、ゴムを引っ張って固定するのはオルカだけ。
慣れればそこまで力を入れなくてもすぐに開閉できますが、力の弱い方は毎回億劫になるかも。
ソロキャンパーは悩む
一番小さい20QTがソロキャンパー向けとショップの店員さんにも言われて買いましたがもう少し容量が大きければ良かったです。
初回使用した時は「余裕あるじゃん!」と思いましたがあの時は保冷剤が少なかったんですよね。それから保冷剤の量を増やしたら結構ギリギリ。
お酒をよく飲む方や色々な食材を使いたい方、または両方当てはまる人は必ず店頭で確認した方が良い。かといって26QTは両手持ちサイズなので持ち運びがさらに大変に・・・。20QTと26QTの間があれば良かった。
排水部分にゴミが溜まる
他の排水機能のあるクーラーボックスも同じかと思いますが、排水部分に向けて傾斜がついているのでゴミや汁が溜まりやすいです。
一度ステーキの肉汁がオルカ内でこぼれていた時は排水部分がとても汚くなりました。そうなるとドレインプラグを抜いて掃除しないといけないので少々面倒でした。
最後に・・・
ショップで店員さんに聞いた時は「正直オルカはオーバースペックなので普通の人が使うなら別のクーラーボックスで十分ですよ」と言われました。確かにそうかもしれないけど「オーバースペック」なんて男心くすぐる単語出されたら買うしかないですよね。
高い買い物でしたが全てにおいて満足しています。もちろん気になる点はありますが少々の事はメリットで消し飛びます。
あとAmazonや楽天で販売されているオルカの価格がやけに安いのは保証がないのが大きいみたい。僕は楽天で購入しましたが全然問題ありませんでした。
気になる方は正規店で購入しましょう。
それでは今回はここまで!
皆さんも良いキャンプライフを!!
↓こちらの記事もおすすめ↓
最後まで読んでいただきありがとうございます!
現在ランキングに参加しております。1ポチリでテンションが最高潮になるので出来ればポチっとお願いします!!