一目惚れして購入したデイツのACME BEACON DASH LAMP。先日やっとキャンプで使用してきました。
使ってみた感想は、控えめに言って最高でした!!元々の不安要素は杞憂に終わり、ただ無骨で雰囲気が良すぎるランタンです。
今回はそんなヴィンテージランタンを使用してみた感想を紹介します。あと有名なフュアーハンドランタンと比較もしてみました。
BEACON DASH LAMPとは・・・
メルカリで購入したデイツのヴィンテージランタンで、独特すぎる四角形のチャンバーと反射板が特徴です。
出品者様の説明文ではアメリカ本国でも中々出てこないランタンのようです。大きさはデイツのD80と同じくらいで、芯は5分芯が使われています。
詳しくは前回の記事をご覧ください。
不安に思っているのは一方向にしか照らせない事です。一般的なランタンは全方位を照らす事ができますが、このランタンの後方は完全に塞がれています。
懐中電灯のような照らし方になるので、それがキャンプのランタンとして使えるか疑問。
今回の使用でしっかり使えるか見定める必要があります。
初点灯
薄暗くなりドキドキの初点灯。インナーチムニーを上にあげて芯を露出したらマッチで火を灯します。
芯はあえて元々セットされていた物を使うので、ランタンだけでなく芯も年代物です。
着火自体は問題なく完了・・・かっこよすぎない?つい点灯時にニヤけてしまう程かっこいい!
この時点で僕の「一生使い続ける道具リスト」に名前が刻まれました。
点灯状態をチェック
愛でたい気持ちを抑えて色々確認しましょう。
まずは芯の出具合による明るさをチェック。写真の状態が芯がギリギリ出ている状態の明るさ。
反射板があるので正面から見ると普通に明るいです。フュアーハンドランタンとは光具合がなんか違う。
そして一番芯を出した時の明るさ。カメラのF値が勝手に上がる程明るいです。
フュアーハンドランタンは全方位に光が広がりホヤ全体が明るくなるのですが、このヴィンテージランタンは違い炎が拡散してない感じ。後方が塞がれているのが関係しているかも。
後方から見るとちょびっと上側に光が漏れていますが、ほぼ真っ黒。
この一方向性が吉とでるか凶とでるか・・・。
よく見るとホヤ上部から煤が出ています。灯油ではなくパラフィンオイルを使っているので煤は出にくいはず。
おそらく年代物の芯を超久々に使用したのが原因だと思います。数分で煤は出なくなりました。
結果、ホヤ上部が煤だらけ。
芯は取り換えた方がいいのかもしれないですね。なんかもったいなくて捨てたくないけど煤がつくと素手で触りにくい。どうしたものか。
ランタンスタンドに吊るすとやけに大きく見えます。一方向しか照らせないので風で動くと光も動いてしまうのが難点。
あと個人的には細いスタンドとは似合わない。
地面に置いた方がかっこよく見えます。他の軍物やキャンプ道具と合わせて撮るのが物凄く楽しい。
単純に光量が多い事でF値を下げなくて済むので夜間撮影にはありがたい存在。
フュアーハンドランタンと比較
前回もサイズなど簡単に比較しましたが、今回は実際の明るさなどを比べます。
全方位を照らすフュアーハンドランタンと、一方向を照らすBEACON DASH LAMPなので大分違いが出そう。
大きさ
大きさは一目瞭然。
高さが約10㎝差があるのでフュアーハンドランタンがよりかわいく見えます。そして反射板から飛び出たチャンバーによって長さも差が大きいです。
見た目は丸っこく柔らかなフュアーハンドランタンと、ゴリゴリに厳つい雰囲気を出してくるBEACON DASH LAMPという印象。
明るさ比較
おおよそ同じ位置から幕内を照らしてみました。
まずはフュアーハンドランタンですが、奥に何があるか写真ではわかりません。
それがBEACON DASH LAMPでは左下にあるスイス軍ブランケットがしっかり見えます。
次は幕外を照らしてみました。
フュアーハンドランタンはほんのり明るい感じ。これくらいの明るさがあれば夜間に移動する時は問題ないです。トイレに行くときは大体このランタンを持って行ってます。
そしてBEACON DASH LAMPはまるで懐中電灯のような明るさです。
フュアーハンドランタンのような暖かい雰囲気は残しつつも光量が上がっています。この辺がLEDと炎の違いでしょうね。
地面に置くと反射板に沿って扇状に光が放射されているのがわかります。
このランタン面白すぎ。
燃焼時間
この日持ってきたパラフィンオイルが少なかったので、フュアーハンドランタンは少なく、BEACON DASH LAMPは多めに入れました。
約5時間ほど連続で点灯させてみて、結果ほぼ同じ時間に炎が弱くなりました。
燃費の良さはフュアーハンドランタンの方が良いみたいですね。かといってBEACON DASH LAMPが悪すぎる事はないので普通に使う分には問題ないです。
良い所、悪い所
それではデイツ『ACME BEACON DASH LAMP』の総評といきましょう!
良い所
・かっこいい
・希少性
・光量が大きい
3つメリットを書きましたが、9割は「かっこいい」が占めています。一目惚れで購入してますからね。
こんな四角いシルエットのオイルランタンは他に無く、出品者様がいうにはアメリカでも少ないとの事。そんな数少ないランタンを自分が持っているというのは本当に嬉しいです。この幸福感があるからこそヴィンテージ品集めはやめられません。
ランタンとしては光を一方向のみに集約する事で光量が大きくなりプチメインランタンとして使えます。僕のように夜に幕全体を写真を撮るとか、明るい方が良い人にはいささか物足りない光量なので注意。
悪い所
・価格が高い
・煤が出る
・風に弱い
・一方向しか照らせない
毎度の事ですがヴィンテージ品はデメリットの方が多いのは当たり前です。あえて古い物を使うという「退化」している訳なので。
まず希少性が高いという事はその分価格も上がります。特に昨今のキャンプ人気によりColemanを筆頭にヴィンテージランタンは高いです。
点灯直後に出た煤に関しては今後要チェックです。毎回出るのであれば定期的なメンテナンスが必要になります。
ランタンとしては風には弱く、フュアーハンドランタンがびくともしない風でもよくなびきます。
そして一方向しか照らせない為スタンドに吊るしていると風で向きが良く変わります。まるで灯台のように光が左右に向くので地面に置いて使用するのがおすすめ。
最後に・・・
デメリットの「価格が高い」はヴィンテージ道具のレビューをした時に毎回挙がってしまいます。しょうがないですが、この価格の高さがあることで敷居が上がり本当に好きな人しか購入できない点はある意味メリット。
本当は本物のレイルロードランタンのビスタかアドレイクを購入しようと思っていましたが、レイルロードランタンを模倣したLEDランタンがある事で最後の一歩が出ませんでした。
どうしようか悩んでいる時に今回のACME BEACON DASH LAMPを発見できて本当に運が良かった。諦めてアドレイクを買っていたらこのランタンと巡り合う事はなかったでしょう。
これから大事に楽しく使わせていただきます。
それでは今回はここまで!
皆さんも良いキャンプライフを!!
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