以前トリパスプロダクツのグルグルファイヤーMを購入した僕ですが、使用した翌週には同ブランドの火ばさみ「TRI-BASAMI(トリバサミ)」まで購入していました。それ程までグルグルファイヤーの魅力は凄まじい・・・。
今回はそんなトリバサミの基本スペックと実際にキャンプで使ってみた感想をご紹介します。買う前はサンゾクマウンテンのザリと悩みましたが、結果同ブランドで合わせて正解でした!
↓グルグルファイヤーのレビュー記事↓
トリパスプロダクツとは・・・(※過去記事引用)

北海道石狩市にある金属加工メーカー「株式会社トリパス」のアウトドアブランド。
全て鉄製道具で代表作は今回購入した「グルグルファイヤー」。どの商品も1枚の鉄板を緻密にレーザーで切り出して作られています。
今は数えきれない程全国各地にガレージブランドがありますが、このトリパスプロダクツとサンゾクマウンテンは「先駆者」といっても良い程ガレージブランドの知名度を高めたブランドです。
購入方法はアウトドア系ネットショッピングサイトか公式HPに記載している店舗のみ。Amazonや楽天では正規の価格でなかったりするので出来れば店舗で購入するのが良いでしょう。
商品紹介
今回購入したのはトリパスプロダクツのトリバサミ。グルグルファイヤーと同じく近所のアポリトで購入しました。
基本スペックは以下の通り・・・
サイズ:520mm
重量:380g
材質:鉄
備考:耐荷重30kg
全長52㎝と火ばさみの中では大きい部類です。グルグルファイヤーと同じく鉄製なので手入れしないと速攻で錆びるので注意。
ちなみにGO OUTとのコラボ商品で350mmのショートタイプもあります。
開封してみると本体と見覚えのあるシートが入っています。そう、このシートはグルグルファイヤーにも入っていた「コーテック気化性防錆フィルム」という錆対策に欠かせないシートです。
公式には・・・
米国政府機関であるFDA(アメリカ食品医薬品局)より認可されている、環境/人体に無害なコーテック社の気化性防錆フィルムを採用しています。防錆効果継続期間:約24ヶ月(使用環境により異なります)
と書かれており約2年間は防いでくれるとの事。柔らかいながらも尖った部分が当たっても裂けない頑丈さのある不思議なシートです。だけどトリバサミに入っていたのは袋ではなく1枚のシートでこれをどうやって使えばいいかわからない。巻けばいいの?
シートは置いといて本体の紹介。52㎝もあるのでCB缶と比べるとその長さがわかります。
これだけ長いと必然的に使う焚火台も大きくなりますね。
両側面には薄くトリパスプロダクツのロゴがレーザー刻印されています。個人的にはもっと濃くわかりやすく彫って頂けたら良かった。
機能紹介
トリバサミは直線的な火ばさみではありますが、様々な機能が隠されています。
まずはグリップ近くのカーブ状の突起。ココを使ってテーブルやラックに掛ける事ができます。あと持ち上げたケトルなどがハンドルまで来させないストッパーとしての役割もあります。
次に突起から少し先端よりにある凹凸。ここで取っ手のあるケトルやダッチオーブンなどを掛けて持ち上げる事ができます。
先端側にある細かいギザギザは簡単な紐などであれば擦って切断する事ができます。また軽く傾斜しているので簡単な物を掛けられます。
一番先端には変わった形の隙間がありますが、この部分をグルグルファイヤーに引っかけてトリバサミ本体を固定できます。
色々ある機能の中で僕が一番使った所でとても便利です。
そして一番特徴的な鋸状の部位は見た目通り物を掛けて持ち上げられます。先ほどの凸凹より深いので掛けた物が安定します。
開いた状態は普通の薪を掴むには十分な広さ。閉じると鋸形状が重なってまるでハートマークのように見えます。
閉じるのにそれ程力はいりませんが本体だけで380gと重めなので、そこから薪を掴むとなると指が疲れてくるかも。
グリップカスタマイズ
グリップには穴が片側2つずつ開いておりパラコードを巻いたりカスタマイズが出来ます。僕は穴は使いませんでしたが、以前ハルタホースに巻いたやり方でパラコードを巻きつけてみました。
巻いている間は長くかかりそうな気がしますが30分程度で巻き終わります。しかも簡単なのに頑丈で解ける事がないです。
実際このハルタホースに巻いた時は約1年半前ですがいまだに解けずに使えています。
実際にキャンプで使ってみた!
先日行った『神石高原ティアガルテン』でのソロキャンプで使ってきました。
鉄製に雨は最悪なので晴れて本当に良かった。
少し早めに予約したのに諸事情でキャンプ始めれたのがいつも通りの時間になったのが残念。
キャンプ道具はブラックギア多め。グルグルファイヤーとトリバサミは鉄製なのでブラックキャンプがよく似合います。
グルグルファイヤーはいくら炭受け皿があるとはいえスパッタシートなど焚火シートは必須。四隅の脚は剥き出しなので熱が通るし隙間から燃えた薪の切れ端が落ちる時があります。
早速トリバサミをグルグルファイヤーにセットしていますが・・・この姿かっこよすぎでしょ!!
同じブランドの道具なので完璧に合っています。これでサンゾクマウンテンのザリを購入していたら浮いていたかもしれない。
あと個人的にこのパラコードの配色がトリバサミに合っていると思う。
僕が購入したのはこちらの4G(オリーブグリーン&ブラウン&ブラック&オフホワイト)です。30mもあるので今までガイロープ作りやハルタホース、バトニング棒のグリップに巻きつけたりしましたが全然余ってます。
何かとパラコードは使えるのでおすすめです。
差し込んで離すと固定されます。最初慣れない内はちょっと手間取りました。
灰受け皿部分であればどこでも固定できるので、炎の向きや自分のチェアの位置に合わせて自由に動かせます。
初使用開始
鉄製品を初めて使う時はちょっとドキドキ。火にかけなければこの美しさが保たれるので罪悪感があります。
いざ使ってみると・・・最初は正直「使いにくい!」と思いました。僕は今までトング部分が約20㎝くらいしかない短いタイプしか使った事なかったので、トリバサミは「でかいし、重い」といった感想。
細かい物も持てますが片側が鋸状になっているので綺麗には掴めません。今までのギャップからう~んといった感じでしたが、それはただ自分が慣れていないだけでした。
ちゃんと長さに合わせた距離をとって、トリバサミの持つ部分を先端に近い位置に変えるだけでとても使いやすくなりました。
そこからはトリバサミ無双。チェアから少し体を起こすだけで薪がくべれるし、頑丈なので煤状の薪を割ったり切断するのが容易。
そして極めつけはこのグルグルファイヤーに引っかけられる機能!これがあるのとないのとでは大違いです。
『トリパスプロダクツのデザインゴリ押しの火ばさみ』ではなく、『グルグルファイヤーと一緒に使う事を想定された火ばさみ』という事がとてもよくわかりました。
ちなみに自立機能はauvilのウルトラライトラウンジテーブルでも出来ました。あの隙間にはまる薄さの所であれば自立するみたい。
auvil製品を必ず持って行く僕のキャンプスタイルにとっては大変ありがたい。
初使用後
冒頭でも紹介した通り鉄製なので手入れが必要です。
公式HPにも・・・
使用後は汚れを落とし、完全に乾燥させてください。鉄製品なので、使用したまま放置すると錆が発生します。
と書かれています。とはいえ一回くらいでは煤汚れが先端に少しあるくらいなので水で流せば綺麗になりました。
あとグルグルファイヤーと同じようにオリーブオイルでコーティングしておきました。新品の状態からちょっと黒くなった気がする。
良い所
それではトリパスプロダクツの『トリバサミ』の総評を書いていきましょう!まずは良い所から。
デザインがかっこいい
今まではテオゴニアのファイヤープレーストングのようなハサミ型の火ばさみが好きでしたが、このトリバサミで好みが変わりました。
昔ながらのトング形状なのにトリパスらしさに溢れるデザインで、さらにそれが見た目だけでなく実際に使う上で便利な機能であるという所が凄い。
縦置き固定が便利すぎる
記事中でも書いていますがグルグルファイヤーに引っかけて縦置きできるのが本当に良い。いつもなら地面に置いたりテーブルに立てかけたりしていますが、他の事をしていると置いた場所を忘れる時があるので置き場所が決まっていると探す手間が省けます。
あと丁度手を真っすぐ伸ばした所にあるのが凄い楽。わざわざ地面から拾う事もフックから外して取る必要もない。
正直デザインの良さも大事だけどこの縦置き機能だけでも買う価値ある。
遠い所から焚火が楽しめる
全長52㎝もある事でチェアに座っていても少し体を起こすだけで薪をくべれます。
炎が剥き出しのグルグルファイヤーは近くにいるとシンプルに熱くて火傷しそうになるので、普通の焚火台よりちょっと離れた位置に座る事になります。その為長い火ばさみの方が絶対に良い。
同じく薪をくべる時も熱すぎるので長いトリバサミはとても楽。やはりデザインだけでなくグルグルファイヤーと一緒に使う事を想定されて作れらているという事がわかります。
薪を掴みやすい
先端の深いノコギリ状のデザインが薪に食い込むので太い薪でも簡単に掴めます。
グルグルファイヤーの中で薪を動かすのもとても楽ですし、煤けた薪を割るのも容易です。
悪い所
良い所があれば悪い所も必ずある、という事でトリバサミの悪い所を4つご紹介します。
重い
調べてみるとトリバサミ以上に重たい火ばさみは他にもありましたが、52㎝以上の長さの物は中々ありません。
以前使っていた火ばさみがハサミ型だったので癖でトリバサミもグリップの端を持って使っていたようでその時は「重くて使いにくい!」と思いました。慣れれば使いやすくなるのですがそれでも以前の火ばさみよりか重い。
基本片手で扱う道具なので一度店頭で持って確認した方が良いでしょう。
細かい物は掴みにくい
良い所でも挙げた先端のノコギリ状のデザインは太い物は掴みやすいけど細かい物や細い物は掴む場所を間違えるとすっぽ抜けます。
普通のトングなら何も考えず掴む所がトリバサミでは一度考えてから掴むのでワンテンポ遅れます。ノコギリ形状は残しても良いから一番先端だけは普通のトングと同じ形状でも良かったな。
熱くなる
縦置きは便利ですが炎の位置に気をつけないとトリバサミ自身が高熱になります。一応焚火から離れるように角度が付いてるけど風向き次第で炎がトリバサミに直撃します。
グリップ部分のカスタマイズは今回さらっと書きましたがトリバサミには必須レベル。
鉄臭くなる
そしてグリップ部分のカスタマイズが必須な理由その2がこれ。鉄なので握っていると手が鉄臭くなります。
最初は一度このまま使ってから巻くか考えようと思っていましたが鉄臭さが嫌で速攻巻きました。焚火の時は毎回革手袋などを着けてする方ならこのままでも良いかも。
最後に・・・
最後の最後までサンゾクマウンテンのザリと悩みましたがこっちにして良かった。多分ショップ店員さんからしたら何度もザリとトリバサミを持ち比べる僕は不審者に見えたに違いない。
ブランド独自のカラーが強いガレージブランド系はハマりますね。今の所トリパス、ムラコ、オーヴィルと見事にハマってます。次はトリパスのFUBOUとムラコ×ナルゲンのコラボボトルは買いたい。あと廃盤だと思うのですがオーヴィルの煙突ガードも欲しい。
個人的にトリパスは商品の価格が良心的だと思います。他のガレージブランドではキャンプの金銭感覚が狂ってきている僕でも「これは高すぎるだろ」という物が結構あるんですよね。
また色々買わせて頂こう!!
それでは今回はここまで!
皆さんも良いキャンプライフを!!
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