キャンプにおける「ガレージブランド」とは大手メーカーとは違い個人や小規模の企業の事で、奇抜な物やデザインの凝った物など大手では見ない道具が多数あります。
大量生産出来ないので価格が高かったり、受注生産だったりと人気ガレージブランドの道具はすぐに売り切れることもしばしば。
そんなガレージブランドを一躍人気にした「トリパスプロダクツ」の人気焚火台「グルグルファイヤー」をこの度購入したのでご紹介します!最後にメリット、デメリットをまとめました。
トリパスプロダクツとは・・・
北海道石狩市にある金属加工メーカー「株式会社トリパス」のアウトドアブランド。
全て鉄製道具で代表作は今回購入した「グルグルファイヤー」。どの商品も1枚の鉄板を緻密にレーザーで切り出して作られています。
今は数えきれない程全国各地にガレージブランドがありますが、このトリパスプロダクツとサンゾクマウンテンは「先駆者」といっても良い程ガレージブランドの知名度を高めたブランドです。
購入方法はアウトドア系ネットショッピングサイトか公式HPに記載している店舗のみ。Amazonや楽天では正規の価格でなかったりするので出来れば店舗で購入するのが良いでしょう。
商品紹介
今回僕はアポリトの店舗で購入しました。RIZAPが運営しているアウトドアショップで関東と中国地方に店舗が多く、元々はパワーズというショップ名でした。
うちの近くのアポリトはトリパスプロダクツだけでなくサンゾクマウンテンやネイチャートーンズ、マウントスミなど普通のショップでは見かけないコアな道具も多数展示されています。
この度購入したのはグルグルファイヤーのMサイズと専用の収納袋です。
箱から出すと青いビニール袋に入っています。実はこれ防錆フィルムなので捨てたらダメ。
グルグルファイヤーを使った後は洗浄、乾燥させてこのフィルムに入れて保存します。店員さんの説明だと焚火フライパンのようにオリーブオイルなどでコーティングすると良いらしい。この大きさを手入れするのは確実に大変・・・。
そして開封。「おぉ~」とつい声が出てしまう。この蓋も鉄板でグルグルファイヤーのイラストが彫られてます。控えめにいってかっこよすぎる!!
ここで基本スペックを紹介。
組立サイズ:410×410×673mm
収納サイズ:350×350×43mm
重量:7.2kg
材質:鉄
セット内容:本体、薪台
推奨薪サイズ:薪30-35cm
耐荷重:約10kg
サイズはXS~Lまであり店員さんが言うにはMサイズが一番人気との事。SサイズはMサイズと比べ全体的に10㎝も小さくなり、価格差は5,500円程しかないので僕もMが良いと思います。
ちなみにMからLは13,000円も上がります。
説明書は普通の焚火台で見ない大きさ。表面は商品説明で裏面に組み立て方が記載されています。
バックルを外してパーツを全て並べてみました。あの特徴的なデザインを出すにはこれだけのパーツが必要なんですね。
これだけのパーツがあると組み立てがとても難しそうですが公式HPによると・・
カチャカチャと簡単な立体パズルを組み立てていく感覚
との事。それでは実際に組み立てていきましょう!
組み立ててみた!
グルグルファイヤーのパーツは尖った所が少なく、触っても傷つかないように処理されています。
ですが素材が鉄なので素手で触ると鉄臭くなるので出来れば軍手等つけて組み立てた方が良いです。
手順①
まずは一番大きいリングの四隅に脚をつけていきます。
ぐっと押し込んではめこむ感じなのでとても簡単。この段階ではまだ重くないので片手でリングを持って、もう片方で脚を差し込んでいきます。
全部脚を差し込んだら自立してくれます。ステンレスやチタン製の焚火台だと細さから崩れやすいけど鉄製は太いので安定性が全然違いますね。
手順②
次に脚の一番下に目皿と呼ばれる特徴的なデザインのパーツを固定します。
これも脚についている突起に目皿の穴を通すだけで簡単。
だいぶグルグルファイヤーっぽくなってきました。
買う前はこの自立させるまでが難しそうと思っていましたが全然そんな事はなかったです。あとは残ったパーツをはめてくだけ!
手順③
残りのリングを大きい順から固定。横からは入らないので上から通していきます。
ここもさっきの目皿同様、脚の突起にリングの穴を通すだけ。カチッとはまる訳ではなく上に置く感じ。
これで本体はほぼ完成。
手順④
次は炭受けを取り付ける為に本体を持ち上げて炭受けの上に移動させます。持つ所を迷いましたが、一番上のリングを持てば安全に動かせました。
このように脚の間に炭受けがくるように配置。
取り付け方は脚下部にある隙間に炭受けを引っかけます。これを四カ所かければOKです。
これで一気に重量が増しました。総重量7.2kgはさすがです。
手順⑤
最後にグルグルファイヤーの一番特徴的な鹿角型のパーツを固定します。
この部分はケトルやダッチオーブンなどを吊り下げるトライポッドのような使い方ができます。
まずは両方の角の先端を固定します。
次は脚の一番上に差し込みます・・・がこれ間違ってます!!
本当は角パーツとネジで脚を挟むように固定します。これを今気づくとはお恥ずかしい。
正しい組み立て方法がトリパスプロダクツの公式から出ているので載せておきます。
組み立て完了
間違っているけどこれで完成。最高にかっこいい!
こんな奇抜なデザインで長く使う為には鉄製なんですよね。ステンレスとかチタンだったら1回使っただけで変形してこの形に組みあがらないかも。
薪置きを組み立て
本体を組み立ててもパーツがいくつか余ります。実はXS~Mサイズまでのグルグルファイヤーはこの余りパーツで薪置きが組み立て可能。
ちなみにLサイズだけ薪置きではなくサイドテーブルになります。
組み立てはとても簡単で蓋の隙間にフレームを奥まで差し込むだけ。
蓋の模様がとても美しい薪置きになりました。正直薪置きではなくサイドテーブルとして使える程の大きさです。
これで全て組み立て完了しました。両方とも揃えると圧巻ですね、凄く目立ちそう。
組み立てサイズは410×410×673mmで確かにソロキャン~ファミキャンまで使える大きさだと思います。
良い所
ここからは現段階で思った、またはこれから確実に考えられる良い所と悪い所を挙げていきます。
それでは良い所から書いていきましょう。
かっこいい
「かっこいい」という理由以外買った理由が思いつきません。目の前で見ると倍かっこいい。
価格が高いので欲しかったけどあまり買う気はなかったです。でも店頭で見てからずっと頭にこびりつくほど衝撃的で、ついに購入してしまいました。
全体的なデザインも好きだけどこの上から見た時の綺麗な円形が一番好き。これからガンガン使って汚していくので綺麗な姿は今が最後、しっかり撮影しておこう。
なんというか本当に非の打ち所がないデザイン。デメリットがいくらあろうとこのかっこよさだけで十分元取れる。
これでしっかりトリパスプロダクツのファンになった。
一般的な薪が使いやすいサイズ
これはグルグルファイヤーのMサイズのメリットで、一個小さいSサイズでは薪が凄くはみ出るし灰受けがカバーできそうにないんですよね。
店員さんも「Sは正直小さくて薪選びに困ります」と言われてました。公式HPでも推奨薪サイズがMは『薪30-35cm』に対し、Sは『小枝、薪20-30cm』となっています。
出来る限り安心して焚火したいならMサイズがやっぱり良さそう。
パーツに無駄がない
鹿角型のパーツがオシャレさだけでなくちゃんとトライポッドのように使えるのは大変良い。しっかり固定しておけばこの鹿角部分を持って動かしても大丈夫らしい。
また蓋が炭受けや薪置きになるなど全てのパーツをフルで使えるのは職人のこだわりを感じます。
あと鉄板や五徳、風防などオプション品が充実しているのもありがたい。
頑丈
鉄製の頑丈さは今までステンレスとチタン製焚火台しか使った事がない人間からすると新鮮で面白い。
一見細かくて薄そうなパーツで作られたグルグルファイヤーですが、一つ一つのパーツがごつくて多少の事ではびくともしない程固いです。鉄製調理器具と同じようにしっかり手入れする事で生涯使えるのも鉄製の魅力。
これから本当に楽しみです!
全て綺麗にまとまる
僕のように綺麗にしまう事ができない人間でもこのグルグルファイヤーはパズルのように片付けられました。
全て収めた姿はまるで機械仕掛けの腕時計のような美しさです。これであとは上から蓋を閉めてバックルで固定すれば片付け完了、とても簡単ですね。
地面へのダメージが少ない
グルグルファイヤーMは地面から6㎝離れた所に炭受けがきて、さらに本体は上にあります。その為地面への熱ダメージが少ない部類の焚火台と思われます。
スパッタシートなど焚火シートを敷いても地面に接している焚火台は熱が貫通して地面が焼けている事があるので要注意。
でも四隅の脚は地面と接しているので焚火シートは必須です。あと鉄製は熱伝導率が高いので高さがあるとはいえ気を抜けません。
楽しく焚火をする為にもまずは安全対策からですね。
悪い所
それでは次に悪い所を挙げていきます。
重い
総重量7.2kgはさすがに重すぎ。皆大好きサーカスTCは幕だけであれば7kgなのでほぼ同じ重さ。
焚火台は一度置いたら動かす事はほぼないので実際に使う時は問題ないと思いますが、持って行く時は絶対大変。片手で持てない訳ではないけど辛いです。女性やお子さんでは厳しいと思う。
錆びる可能性大
購入するまでに2人の店員さんに色々聞いたけど、2人とも「これは錆びますよ」と言われました。他の方のブログでも錆びだらけのグルグルファイヤーを見かけたりしたので宿命なのかもしれません。
出来る限り錆びさせない為には汚れを洗浄→水気を拭き取りしっかり乾燥→付属のコーテック気化性防錆フィルムで保存、が基本でそこに鉄製調理器具のようにオイルコーティングするとまた良いらしい。
あと長期間使わない時は新聞紙などを詰めて外気に触れさせないようにするんだとか・・・お手入れは結構大変。
風がある日は危険
基本的にグルグルファイヤーで焚火をする時は薪は立てて燃やす事になります。一般的な薪の大きさが約30㎝程と言われていますが、グルグルファイヤーの底から一番高いリングまでが約20㎝なのではみ出ます。
薪の下側が炭化して折れでもしたら上側は焚火台より外に落ちるかもしれません。
メジャーはグルグルファイヤーMの推奨薪35㎝の大きさに合わせています。実際はこのように斜めにして薪を置くと思います。
また見ての通り隙間だらけのデザインなので風の影響をもろに受けます。風で火花が散ったり、灰が吹き飛ぶ事はよくあると思うので防風対策はしておいた方が良いでしょう。
あと薪の消費は確実に速いのでいつもより多めに持って行った方がいい。
価格が高い
一番安いグルグルファイヤーXSで16,280円、Lは39,600円と一般的な焚火台と比べると凄く高いです。
これは冒頭でも紹介した通り大量生産できない点と、デザイン性の高さというガレージブランド特有の理由で価格が高くなっているのでしょうがない。
この機能性と素晴らしいデザインにはこれくらいの価格が妥当なのかもしれません。
料理に向かない
隙間だらけのデザインで火力が高く調節が難しいのと別途五徳がないと調理器具すら置けません。店員さんは「本格的な調理は諦めてお湯沸かすくらい」と言われてました。
調理で飛ぶ油でも錆びが進行する事もあるので炎を見る専用の焚火台として使うのが一番良さそう。
収納袋がオプション
個人的に一番残念な点。収納袋は別売りじゃない方が良かった。
別途3,000円程で購入できるグルグルファイヤー専用の収納袋。
中は本体にもついていたコーテック気化性防錆フィルムがさらに1枚入ってます。
肝心の収納袋はトリパスプロダクツのロゴ入りで凄く頑丈な作りをしています。
ポリエステルで作られておりあの重いグルグルファイヤーを入れても破けそうにない。
買い物で使っている無印良品の買い物袋が同じくらいの大きさなのですが、それと比べるとこちらは270gで重く感じます。
グルグルファイヤーが重いので入れる時はちょっと大変。横広の形状の方が良かったかな。
剥き出しの状態に比べると取っ手があるので持ちやすくはなりましたが「ヒモ大丈夫?」と思う程ピンピンに張ります。
もちろん中で押さえられている訳ではないのであまり大きく動かすとグルグルファイヤーがガシャガシャ動いてうるさいです。
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最後に・・・
これほどまでに使うのが楽しみな道具はありません。出来れば雨の降らない時に初使用したいけどいち早く使いたいのでその辺は天に任せよう。
どんな感じに燃えるのか楽しみすぎて出来る限りグルグルファイヤーの焚火動画は見ないようにしています。
そういえば買う前から一番気になっていたのが商品名です。なんでこんなにかっこいいデザインなのに「グルグルファイヤー」ていうかわいい名前を付けたんだろう。
まさに形状から取った名前だと思いますがもっとかっこいい名前でも全然良かった。名前だけ見たらDODが作ってそうな焚火台ですよね。
まぁかっこよさに変わりはないので次は実際に使った感想記事を書こうと思います。
それでは今回はここまで!
皆さんも良いキャンプライフを!!
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