皆さんはキャンプ飯でよく出てくる食材はなんでしょうか?僕は10割「お肉」が出てきます。
その肉料理を食べながらビールを一緒に飲むのが最高なんですが、たまには家で食べるような炊きたてのお米でガッツリいきたくなります。
ですがキャンプ場でお米を炊くのは個人的に面倒くさく、以前使っていた鹿番長の飯ごうも倉庫番になっています。
そこで今回はズボラ人間向けの『自動炊飯』ができるエスビットのクックセットを手に入れたのでご紹介します。
自動炊飯とは・・・
簡単に説明すると、
メスティンなどの道具にお米を入れて、あとは固形燃料に点火して放置するだけで炊けること
をいいます。以前僕が使用していたキャプテンスタッグの丸形ハンゴーでは、いわゆる「はじめちょろちょろ中ぱっぱ」で炊いている間、常に火の管理をする必要がありました。
慣れてくれば他の作業しながら炊飯することもできますが、無視する事は到底できませんでした。
それがエスビットのクックセットではほったらかしで炊飯ができるとの事。期待しかない。
商品紹介
今回購入したエスビットのクックセットです。
基本スペックは以下の通り
サイズ:収納時H72x187x147mm
容量:1100ml
重量:390g
付属:メッシュバッグ
人気のメスティンに比べて重量が390gと倍近く重いです。その理由は本体だけでなく五徳も付属しているからです。
その為クックセットを購入したら、あとは固形燃料を購入するだけでOK。
エスビット純正固形燃料を一緒に購入しておきました。エスビットの固形燃料は商品数が多いので、購入する時はグラム数に気を付けましょう。
ちなみに1合炊くのに14gの固形燃料を1個使います。
ダイソーや他社で売れられている固形燃料でも問題ないですが最初は純正品が安心。
性能や耐久性が高い分、価格も圧倒的に高いです。さすが純正品・・・。
本体&蓋
それでは本体を見ていきましょう。
専用の収納袋がついているのはありがたいですね。しかも端にエスビットのロゴがついています。このロゴがあるおかげで他の収納袋と間違わないで済むんですよね。
容量は1100mlもあるので大きめ。有名なトランギアのメスティンは細長い形状をしていますが、クックセットは若干幅広になっています。
ハンドルは開くと、金具で固定されびくともしません。
閉じた状態でもしっかり固定されているのでぷらぷら動く事はないです。
閉じる際はハンドルをやや内に抑えてロックを解除して動かします。抑えすぎるとハンドルが外れるので注意。
蓋のハンドルはどの角度でも止まるようになっています。
それでは本体すべて展開。
右下の五徳を入れても広さに余裕があるので他に道具を詰めれます。
五徳
大きさは本体よりほんの少し小さいくらいですっぽりハマります。
この特徴的なデザインは防風も兼ねており、上部の空気穴で効率良く火力を保てます。
使用する時は五徳が一番下にくるので四隅に脚がついています。
真ん中は窪んでおり固形燃料置き場になっています。14gがぴったり。
逆に複数個使う時は邪魔になるかも。
組み立て
五徳の上に本体を乗せたら使用準備完了。この見た目かっこよくないですか?自動炊飯に惹かれたのもあるけどこの外見に一目惚れしたのが大きい。
本体はただ乗っかっているだけでなく五徳にはまるようになっているので、倒さない限りは落ちる事はないです。
本体内部は28oz(828ml)まで印字されています。一番上まで入れたら1100mlなのでしょう。
幅広な形状なので袋麺を割らずにそのまま入れる事ができるのが嬉しいポイント。登山でも持って行けますね。
メスティンと比べて390gはやや重めですが、持った感じそこまで気にはなりません。
そもそもクッカー系で重いと思った物はないですね。
実際にキャンプで使ってみた!
購入してからかれこれ3回のキャンプで使用してきました。
最初に使ったのがこちらのキャンプ。
幅広な形状なので収納ボックスに入れると少し場所を取ります。僕は適当にザックに突っ込んで持って行きました。
キャンプ初使用
早速昼食時に自動炊飯してみます。
代理販売している飯塚カンパニーに自動炊飯の仕方が書かれていました。
固形燃料1個で簡単炊飯!(火加減は不要)
1:研いだお米をポットにいれ分量の水に30分浸す。
目安米1合(約150g)水200ml 米2合(約300g)水400ml2:エスビットの固形燃料ミリタリー(14g)1個に着火して火が消えるまで蓋を開けずに(約12分)待ち、炊飯後10分蒸らす。
お米と分量通りの水を入れて固形燃料を着火するだけ、物凄く簡単です。
ですが計量カップを忘れるというミスをしてしまったのでこの日はなんとなくで計りました。水を入れた状態で人差し指をお米に当たるくらい入れ、指の第一関節くらいまで水があれば大丈夫なはず。
個人的な経験だと第一関節くらいまで水を入れてしまうとおかゆ状になるので、その辺りは微調整します。
準備ができたら、固形燃料を点火。
ちなみにこの固形燃料は物凄くイカ臭いので保存する時は気を付けましょう。Amazonレビューで書かれていて「まさか~」と思ってたら本当でした。
長期間保存できる代償に臭くなってるみたい。ジップロックなど密閉できる物に入れて保存しておくと多少臭いが防げます。
この固形燃料は意外に火力が高くて、速攻でグツグツ音がし出します。
金額は高いけどやっぱ純正品の方が良いのかも。
少し放置していると蓋が浮き吹きこぼれてくるので・・・
耐熱性の高い物で蓋を押さえておきましょう。おすすめは余ったペグ。
そしていつの間にか出来上がりました。簡単すぎて今までの丸形ハンゴーでの炊飯はなんだったんだ・・・。
飯塚カンパニーの紹介通り約10分くらいで固形燃料の火が消え、蒸らしで少し放置していたら完成。水分が少し多かったみたいで半おかゆ状なのが残念。
そんなお米も肉を合わせれば問題なし。
これがとても美味しくてクックセットを持ってかきこみました。
そして夜は湯煎したレトルトカレーをかけて頂きました。
お米があるだけでしょぼいキャンプ飯でも満足感が跳ね上がります。
1回のキャンプで2回使用して本体の底はこんな感じ。
エスビット純正の固形燃料は煤がよく付着すると情報がありましたが、まさにその通り。僕は汚れも味と思えるタイプなのでこのまま使いますが、綺麗に使いたい方は洗うのが大変そうです。
キャンプ2回目使用
2回目は雨風が強い日でしたが、問題なく炊飯できました。風防付きは伊達じゃない。
この日も焼き肉丼でがっつり頂きました。
キャンプ3日目使用
3日目はいつもの軍幕ではなくシェルターのギギ‐1の中で炊飯したので、風の影響が全くなく一番おいしく炊けました。
おかずもハンバーグだったので1合は余裕で消えました。
4回使用後のクックセット
キャンプ自体は3回ですが、合計4回炊飯しました。
気になる煤汚れや耐久性はどうなのか見ていこうと思います。
蓋
まず蓋ですが謎のへこみが出来ていました。しかも4隅全部にある。最初こんなへこみは無かったと思うので炊飯した結果できたと思います。
あと吹きこぼれによる白い汚れが蓋の隙間にみられました。
五徳
五徳は固形燃料を置く所が汚れまくり。これはしょうがないですね。
煤汚れだけなら良いですが固形燃料の残りらしき塊でちょっと膨らんでいます。
指で挟んでいる部分が曲がっていました。落とした記憶はないので使用時か収納時に変形したと思われます。
この部分は細い上に、中心がくり抜かれているので耐久性はあまり高くないのでしょう。
本体
本体内部はお米の炊飯にしか使っていないので目立った汚れはありません。食後にすぐ洗うか、水に長時間浸けておくだけでお米はすぐに取れます。
炊き込みご飯などをすると汚れはひどくなるかも。
底は僕好みの煤汚れだらけになりました。
2回使用後に比べると大分広範囲になっています。これが純正固形燃料のせいなのかもしれませんが、元々固形燃料を使う道具なので多少の汚れは我慢した方が良いでしょう。
気になる方は他社製の固形燃料を使ってみても良いかもしれません。
良い所、悪い所
それではエスビット『クックセット』の総評といきましょう!
良い所
・自動炊飯
・ソロキャン向け
・簡単に汚れが落ちる
自動炊飯は本当に良いです。丸形ハンゴーの時は沸騰して米が緩くなるまでかき混ぜて、弱火でじっくり炊いて、最後はタオルを巻いて蒸らしていました。それがクックセットならお米と水を入れて固形燃料に火を点ければあとは放置で完成します。
風防付きの五徳と本体がセットでこのコンパクトさはファミリーよりソロキャン向け。本体の中に無洗米と固形燃料を入れておいて、あとは水があればどこでも炊飯できます。この手軽さはソロキャンパーにとっては嬉しい限り。
僕は面倒くさがりなので使用した後はすぐに洗わず、水を7割方いれて長時間放置します。そしてキャンプから帰る時にまとめて洗うのですが、クックセットはほぼ水洗いだけで綺麗になります。自動炊飯で、洗うのも簡単・・・ズボラ人間には最高の道具では?
悪い所
・高い
・1合以上はきつい
・蓋の変形
コンパクトさと炊飯に関しては本当に良いクックセットですが、一番気になるのが約6,500円という値段の高さです。同じく炊飯クッカーで有名なメスティンはトランギア製品で1500円、ダイソーで550円で購入できます。
容量1100mlで五徳もつくとなると確かに高くなるのも分かりますが、「エスビット」のブランドパワーが働いていると思います。
1合であれば安定して炊飯できますが2合となると固形燃料を2個使わないといけなかったり調整が必要のようです。大人数なら飯ごうや大型メスティンで一気に炊いた方が良いでしょう。
4回の使用で発見した蓋の変形は原因はよくわかりません。元からではなかったと思うのですが・・・。火を使う道具なので多少の変形は目を瞑りましょう。
最後に・・・
デメリットに価格が高いと挙げましたが、安定した自動炊飯ができる点だけで買って良かったと思います。
キャンプで炊きたてご飯が食べられるのは本当に良い。家の倍以上は美味しく感じます。特に肉との相性が最強すぎる。
次は炊き込みご飯やラーメン作ってみましょう。メスティン料理と同じ要領で作れるはず。
それでは今回はここまで!
皆さんも良いキャンプライフを!!
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