無骨でワイルドな外見が人気のBushCraftの『たき火フライパン』。
このフライパンは悩ましい事に深さ1.8㎝の浅型と、5.5㎝の深型の2種類があります。僕は散々悩んだ挙句両方とも購入するという暴挙に出ましたが実際にはどのような差があるのか・・・。
今回はたき火フライパンの浅型、深型のメリット・デメリットをまとめました。
共通ポイント
冒頭でも紹介した通り深さに違いのある両フライパンですが、それ以外は同じ性能を有しています。
それぞれの解説にいく前にまずはその共通点をご紹介します。
鉄製
鉄製なので耐熱性がとてつもなく高いです。フライパンは鉄、銅、アルミ、ステンレスなど様々な種類がありますが一番高温に耐えれるのが鉄製です。高温で調理する事の多い中華料理でよく見かけますね。
熱伝導率も高いので焼き、炒め、揚げなど様々な調理方法に向いています。
実際にこれまで高温の焚き火で長時間調理した事もありますが変形等なく使用できています。あと鉄製は黒く無骨なのでキャンプ道具との相性は抜群です。
ハンドル作り
たき火フライパンはハンドル(持ち手)がありません。これが一番の特徴といってもよいでしょう。
ハンドルがない鉄の塊なので熱すると高温になり素手で持つのは不可能です。その為木製のハンドルを自作する必要があります。
このハンドル作りは一見面倒くさそうに感じますが自分の好きな長さにできますし、キャンプスタイルに応じて調節が可能です。
例えば夏場の暑い時期は焚火から離れる為に長いハンドル、フライパンを動かしながら調理したい時は短いハンドルにするなど臨機応変に対応できます。
僕はむしろハンドル作りが楽しく、手をかける事で愛着が湧くのでとても良かったです。
詳しくはこちらで紹介しています。
コンパクト
先ほどの『ハンドルがない』事で収納性が上がるメリットもあります。
キャンプ用のフライパンの中にはハンドルが折り畳める物も販売されていますが、その場合厚さが増してしまったり、ハンドルが汚れやすかったりします。
その点最初からハンドルがないたき火フライパンはとてもコンパクトです。
ハンドルは持って行かなくてもキャンプ場に落ちている木から作れば良いので問題なし。
手入れが必須
使用した後は必ず手入れをしないとすぐに錆びます。
手入れ方法は・・・
①汚れをタワシで水洗い
②熱して水分を完全に飛ばす
③油を薄く塗る
タワシで綺麗にならない時は強く熱して汚れを焦げさせてから取ると簡単です。
少し面倒くさく感じますが慣れたらすぐに終わります。むしろいちいち洗剤でゴシゴシこする必要はないので個人的には楽。
手入れをしていくと、油が染み込んで使いやすくなりとても長持ちします。
また油によって黒ずんでいくのでかっこよくなります。購入してから日の浅い深型と比べると浅型はとても良い色に変身していっています。
シーズニング不要
鉄製の調理器具は使用する前に必ず『シーズニング』という作業を行いますが、たき火フライパンはしなくても大丈夫。
出荷時点で焼きつけて油ならしがされているので届いたらすぐに使用できます。
シーズニングはしっかり行うと時間かかりますし、煙がよく出るので自宅ではあまりしにくい作業。それが不要なのは大変ありがたいですね。
『浅型』評価
たき火フライパン浅型の基本スペックは以下の通り
直径:約225mm
深さ:約18mm
重量:505 g
ハンドル穴:約24mm
くぎ穴:大8mm、小5mm
直径は一般的なフライパンと比べると小さめのサイズとなります。
収納袋とアンティーク調のネジが付属しています。
メリット【使いやすい】
浅型はとても使いやすい。505gという軽量さと自由に調節可能なハンドルによって調理がとても楽です。
またフライパン自体薄いので熱伝導率がさらに良くすぐに高温になります。油を敷いて少し放置しただけで揮発するので調理が急かされます。
個人的にはフライパンというより鉄板として使用している感じ。肉料理では大体この浅型を使っています。
メリット【コンパクト】
浅型の一番のメリットはこのコンパクトさです。直径225mm、深さ18mmしかないので収納が大変楽です。
色々な道具を詰め込んだ後に浅型をどこかの隙間に入れるのが大体です。一番丁度良いのがザックのフロントポケット。あまり大きい物はいれられないけど空いている場所は浅型の収納ポイントです。
このコンパクトさと軽量さには深型は敵いません。
デメリット【炒め物は△】
焼きには丁度良い浅型は炒め物はちょっと厳しい。写真は僕の入れすぎですがこの後減らしても炒めにくかったです。
塊なら良いですがもやしなどのばらける食材を炒めるのは特に難しい。コンパクトを追究した結果がここで裏目に出ました。
『深型』評価
たき火フライパン深型の基本スペックは以下の通り
直径:約240mm
深さ:約55mm
重量:705g
ハンドル穴:約24mm
くぎ穴:大8mm、小5mm
浅型と違うのは直径が約20mm広くなり、約40mm深くなりました。それに伴い重量は200gアップしています。
メリット【炒め物〇】
浅型で難しかった炒め物が物凄くやりやすいです。+40mmの深さはとても大きい。
浅型では食材を落とさないように慎重にしていた料理が深型だと全く気にしなくてOK。まさに中華鍋のように鉄製フライパンの楽しさを存分に味わう事ができます。
先ほど浅型は「鉄板のような扱い」と紹介しましたが、深型は家庭用のフライパンと同じような使い方をしています。
購入した方はぜひ焚火でチャーハンを作ってほしい。絶対にハマる。
デメリット【収納性低下】
たき火フライパンの特徴ともいえるコンパクトさは深型はやや微妙。
原因はその深さ。浅型はザックや隙間に入れる収納性の高さを発揮しましたが深型は場所を選びます。
ザックのフロントポケットにも入りますが窮屈、浅型では入った収納ボックスには直径が長くなったことで入りませんでした。
それでもハンドルが無いので多少他のフライパンよりかは持ち運びしやすいと思います。
デメリット【縁が汚れやすい】
たき火フライパンの手入れ時に熱して汚れを浮かせたり、水分を飛ばしたりしますが深型は縁が高い分熱が全体に行き渡りにくいです。
たき火なら火が上がるのでまだ良いですが一番の問題は自宅のIHで使用した時。縁部分は火がほぼ当たらず熱が通るのを待つ必要があります。
結果、汚れが残りやすいく調理時は食材がこびりつきやすくなります。最悪バーナーで炙ったりしますが面倒。
どちらがおすすめ?
これまでの話をまとめまると・・・
浅型:荷物を出来る限り少なくしたい人向き
深型:コンパクトさより調理を楽しみたい人向き
といった感じです。
僕は浅型だと作りたい料理が限られるし、深型だと荷物になるのでキャンプで作る予定の料理次第で持って行く方を決めています。
自宅で調理するなら深型がおすすめです。調理後の手入れがやや大変ですが深型ならIHでも鉄フライパンが楽しめますよ。
最後に・・・
見た目的には両方ともかっこいいんですよね。最近はさらに黒くイケメンにする為に自宅でも使い倒しています。
やっぱり経年劣化も楽しめる道具が楽しいですね。おかげでミリタリーヴィンテージ系や革製品が増えてきました。
普通の製品と比べ愛着の湧き方が全然違うんですよね。便利より不便を選んでこれからのキャンプ道を邁進していこうと思います。
次はどんな道具が増えるかな?
それでは今回はここまで!
皆さんも良いキャンプライフを!!
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