強欲男は身をやつす

キャンプ廃人まっしぐら

イジらないで、長瀞さん17巻がひどい!やっぱり「さん」系は地雷が多いのか・・・。

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数年振りの漫画批評です。普段キャンプ関連の記事を作成している僕ですが今回だけはちょっと一言、二言、それ以上言いままくりたい。

それはR5.9/8に発売された「イジらないで、長瀞さん」の17巻について。ある一時期から流行り始めた「~さん」系の中で僕が唯一見れた~系。

内容は性格がきつめなS系気質の「長瀞」が先輩である「八王子」をいじるのが基本のラブコメ漫画。kindleのサンプルで見てからドはまりした漫画ではあるが今回の17巻で幻滅しました。本気で次巻は買わないかも・・・。

 

【引っ張り戦略】

僕は社会人になってから新規漫画を購入し見る時間は圧倒的に減りました。それでも最新の人気漫画や気になった漫画は出来る限り購入し楽しんでいます。それらの中で「イジらないで、長瀞さん」という漫画は僕が大嫌悪する「~さん系漫画」で唯一生き残った漫画

 

内容は冒頭で紹介した通り、相手に好意を持ちながらも上手くアプローチできず強気に当たってしまう「長瀞」と、いわゆる草食系男子の極地に位置する「八王子」のラブコメです。

この漫画でS気質だと思っている僕が深層心理ではM気質な事を自覚するくらい面白い漫画で長らく楽しませてもらっています。それが今、次巻を買うか?ほど今悩んでいます。

 

正直言うとこういう系の漫画はネタ切れがいつかやってくる。この漫画でも「長瀞が柔道を再開する」展開で大きく話が変わります。今までシスコン気味の姉や兄の登場で尺を伸ばしていたが限界がやってきた。これはこれで楽しめたし安易にエロ要素に舵を切らなかったのは本当に良かった。

14巻で八王子が長瀞への好意に気づき意志表明した所はつい「フォー!」と声が出るくらい盛り上がりました。ですが・・・そこから単行本+3巻同じような内容が続きます。

 

もういいよ!付き合えよ!別に柔道で折原に勝とうが、模試で一位取ろうがなかろうがどっちでもいいよ!

 

最初から2人が付き合う上で障害なんて別に無いんですよ。どっちかが勇気を出して話しかけたらOKだったんです。それが面倒くさい目標をつけて、その目標を達成するメインイベント+サブイベントがいくつか起きて単行本1巻が埋められます。申し訳ないけど「何とか長引かせてんのかな?」という考えに至ってしまいます。

 

逆に最新刊と1巻を比べると1巻がいかに面白かったかわかります。八王子の陰キャムーブと長瀞のイジリムーブが精神的にきついくらい的確に表現されているのが良い。各巻末で見られるくらい作者さんのキャラの動きへの丁寧さがよくわかります。

 

長年の注目ポイントである①長瀞のきついイジリ、②クソ陰キャムーブな八王子、③ぎこちない恋愛、この3点が17巻では全く表現できず「もうお前ら付き合っちゃえよ」な雰囲気になってしまってる訳で、消費者側としては早めに終わらせてもらってナナシさんの次作品に期待している段階。逆に「長瀞さん」を引きずればそういうマイナスな印象が固まってしまいます。

こんな魅力的なキャラクターを表現できる作者様なので別作品でもSM系漫画期待しています、マジで!