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キャンプ廃人まっしぐら

【屋久島旅行後編】大自然の怖さと死を感じた登山!ご褒美は縄文杉独り占め!!

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どうも!ごーよくです。

前回は宮之浦岳登山を開始して石塚小屋に1泊した所まででした。後編では宮之浦岳登頂から縄文杉見て帰る残り1泊2日をご紹介します。

なんで2日分をまとめたかって?悪天候&極度の疲労で写真があまり撮れませんでした!!

 

↓前回はこちら↓

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元々の宮之浦岳登山プラン

1日目:淀川登山口→花之江河→石塚小屋

2日目:石塚小屋→宮之浦岳→新高塚小屋

3日目:新高塚小屋→屋久杉→白谷雲水峡

 

石塚小屋〜新高塚小屋まで

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石塚小屋出発は早朝4時。宮之浦岳登ってもそこから縦走して新高塚小屋まで行くので早めに出て休む時間を多めに確保しようと思います。出る時にザックにムカデがついてて目が覚めまくった。

小屋から出た一歩目から地面はぐっちょり。登山道は大雨で川のようになってて何とか避けながら進みます。


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そして過程ぶっ飛ばして宮之浦岳登頂!道中本当にガスがひどくて太陽が上がってもライトが必要だったし、森林限界超えてくると風がえげつない。ひっきりなしに吹くので集中して歩かないとよろけて危なかったです。

もちろん山頂に近づけば近づくほど守ってくれる木は無くなるので風が直撃します。

そして山頂は・・・

こんな感じで何も見えず、「景色は残念だけど飯食って帰るか」とは思えないほどの大荒れの天気だったので急いで新高塚小屋まで下ります。

少し新高塚小屋方面に降りたら今までの風がかわいいくらいの強風。地面に手をついて何とか近くの大岩に移動。20分くらい待っても止まないので同じ姿勢で何とか通り抜けました。ここ本気で怖かった。


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悪いことばかりではなく道中にありえないくらい大きい岩がゴロゴロあったのは凄く面白かったです。さっきの強風を守ってくれたのもこれくらい大きい岩でした。

相変わらず強風は吹き続けてます。

さっきのヤバい所が「超強風」なら、少し下りたら「強風」に戻ったので軽く景色を楽しみながら下りました。ゲイターやレインウェアとかフル装備でしたがここまで雨に打たれたらインナーも靴の中もビチャビチャ。

 

新高塚小屋があと少しの所で事件発生。

細い登山道で木の根っこを跨いだ時に滑って真横に転倒。運良く低木にザックが引っかかって滑落しませんでしたが、右臀部を木で強打したのと手のひらに傷ができました。

低木の先を見て冷や汗が止まらなかったです。人間重いものを背負って真後ろに倒れたら中々起きられませんね。

 

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そして石塚小屋出発から約6時間で新高塚小屋に到着、安定の誰もいなーい。石塚小屋よりはるかに綺麗なのはマジで嬉しい。

一つ残念なのがヒメネズミがご飯を漁りに来る事。昼寝してる時に何かゴソゴソ音するなぁ〜と目を開けたら真横にネズミちゃんがいて飛び起きました。

 

午前10時頃に到着したので昼寝後に残りの映画2本も見てしまいました。昨日の「神々の山脈」の邦画バージョンの「エヴェレスト 神々の山脈」とキューブリックの「2001年宇宙の旅」です。

2001年宇宙の旅は当時の時代背景を考えたらすごい!ってなるけど何も考えずに見ると眠くなる。

 

縄文杉〜荒川登山口まで

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もうあとは帰るだけ!と気力で歩き続け遂に縄文杉まで辿り着きました!!マジで想像の倍大きくて感動。

今まで人と出会わなくて心細かったですが逆に人がいないことで縄文杉を独り占めできました。今までの辛さが報われた気がします。

 

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他にウィルソン株や大王杉など荒川登山口側は見所が多すぎます。淀川じゃなくて最初からこっちにくれば良かったな。

まだ雨は降っていますが強風の無いただの雨なので全然気になりません。どっちかというと雨で濡れた木や石が怖い。転倒した時の恐怖感が身体に刻まれてます。

 

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ずーっと歩いてやっとトロッコ道に到着。あとはこの道に沿って歩いていけば荒川登山口に着きます。

「もう終わりか〜、名残惜しいな」とか思ってましたが、このトロッコ道が死ぬほど長い。1時間半くらい歩くと前情報で知っていましたが単調な道がずっと続くので物凄く長く感じる。

 

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そして荒川登山口に到着!首痛い、肩痛い、ケツ痛い、寒い、疲れた、すべての苦痛がこの顔に凝縮されています。

予定では白谷雲水峡に行く予定でしたがトロッコ道通っている時に見えた川の水量がえげつなかったので諦めました。あともう疲労で限界。

 

さらば屋久島

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登山バスの時間が大分先だったのでまたタクシーを利用。時間的に高速船の半額のフェリー屋久島2に乗れるのでまぁタクシー使ってもいいかなと。

このタクシーの運転手さんが僕が2日振りに会った初めての人間。とても面白い方で話が弾みました。


ですがここでプチ衝撃の真実が・・・さっきのTwitter投稿にも書きましたが、悪天候の影響でこの2日間登山バスや観光タクシーが出てなかったらしいのです。「山におったの兄ちゃんだけだったかもね」と運転手さんに言われてゾッとしました。

ということはあの時滑落してたらそこから丸一日誰も来ないという事。ほんと低木に救われたな。


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宮之浦港近くのヤクデンというスーパー兼ホームセンターみたいな所まで送って頂いて運転手さんとはお別れ。

ビニール袋の中で素晴らしい匂いをしていた登山服をまとめてコインランドリーにぶち込み、靴はしょうがないのでスリッパを買いました。このスリッパが車中泊で役立つのはもう少しあとのお話・・・。


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そのまま歩いて宮之浦港まで行き無事フェリー屋久島2で出港。来た時はガスって見えなかった屋久島が帰りには見えました。

この3日間で色々な経験をしました。まず一つに「自然なめるな」って事。2日目に天気悪いのは知ってました。だけど登山経験者だし悪天候富士山登った事あるし、みたいなしょうもない自信だけで登ったのが大間違い。

あとこの3日間でメガネ、ザックのチェストベルト、ゲイター、トレッキングポールが壊れました。連泊登山は経験者と行った方が絶対にいい。

 

まぁでも生きてて良かったし縄文杉見れたのは本当に良かった。しかもあの時だけ小雨になってくれたんですよね。

一番行きにくい百名山の宮之浦岳に登れたのも良かった。山以外全然見れてないから次来る時は島をぐるっと回りたいです。次は・・・定年退職後かな。

 

それではまた次回で!次は鹿児島旅行です!!

 

 

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