ついに手を出してしまった。
以前から気になっていたオールドレンズを購入しました。
そのレンズはPentax M42 Super Takumar 55mm F1.8。
1960年代、PENTAXが大流行していた時に市場に大量に出回ったレンズです。
商品紹介&作例としてα7ⅲに装着し『崖の上のポニョ』の舞台となった広島県福山市にある「鞆の浦」で撮った写真を紹介しようと思います。
Super Takumar 55mm F1.8とは・・・
初代アサヒペンタックス用レンズとして登場し、当時の一眼レフとセットで販売されていたらしい。
オールドレンズと侮るべからず、くっきり写り描写が細かい。
何よりオールドレンズ特有のフレアやゴーストといった本来は除くべき現象が出やすいレンズです。
市場に多く出回っている事から初心者にもおすすめのレンズ。
↓フレア、ゴーストについてはこちらのサイト様がわかりやすかったです↓
https://sunrise-camera.net/user_data/blog/detail?p=57041
オールドレンズを購入する上での注意
オールドレンズに新品はないので購入するのは確実に中古になります。
その為、経年劣化による汚れやスレ、レンズ内のゴミなどは覚悟しなければいけません。
僕は今回はメルカリで購入しました。説明文には「レンズ内に気にならない程度のゴミがあります」と書かれていました。
実際に届いて確認してみるとレンズの端にカビ、単色の部分を写すと気になるくらいのゴミがありました。
これが当たりなのか外れなのかわかりませんが、出来ればオールドレンズは実物を見て購入するのが一番です。
今回のPentax M42 Super Takumar 55mm F1.8は送料込み6500円で購入しました。相場としては前期型で5000~10000円くらい。
Super Takumarを購入する上で気を付けてほしいのは「いつ製造されたか」です。
「前期型」と「後期型」があり、後期型のレンズには放射線物質を使用しておりレンズの黄変が起こりやすいのです。
その為、黄変の影響のない「前期型」が人気で「後期型」と違い少し高めです。
見分ける方法としては、印字されている型番の文字の細さ、型番の印字されている位置です。
前期型は文字が細く、「made in japan」の後に型番号が印字されています。
この二点に気を付ければ間違える事はないでしょう。
メルカリでも時々前期型なのに後期型として出品している人もいるので注意。
注意する点がもう一つ。
Super Takumar 55mm F1.8はねじ込み式のレンズなので、マウントアダプターがないと装着できません。
そこで購入したのがこちら
K&F Concept M42レンズ というマウントアダプターです。
これがあればM42レンズはα7ⅲに装着できます。
大きさはこのくらい ・・・
二つ同時につけると少し重さを感じますが、使いまわしが大変なくらいの重さではありません。
このアダプターをこうして・・・
こうじゃ!!
かっこいい!!
アダプターをかませることでゴツくメカメカしてて良い感じです。
α7ⅲのシャープな造りにSuper Takumar 55mm F1.8のごちゃごちゃ感が対極すぎていい味が出てます。
Super Takumar 55mm F1.8は自分でピントを合わせるMFなのでこちらのリングを回し合わせます。
これがAFに慣れているカメラ初心者には難しく、動体を撮るのは練習が必要です。
特に小さい子供や動物なんて地獄です。
ちなみに・・・
このアダプターはMFをAFにしてくれる超超優れものですが、お値段がね・・・。
金無し強欲男は技術で頑張って技術でカバーするしかないんです。
そしてF値はこちらで変えます。
このF値も現在の値と少し違うらしいので注意しないとですね。
リングを回すときの良い感じの重さが癖になる。
撮影する時にα7ⅲの機能として、「ピーキング設定」をいじるのをおすすめします。
これはピントが合っている個所を色で表示してくれる優れもので、初心者には必須。
過去に作成したHGUC陸戦型ジムで試してみると・・・
こんな風に表示されます
このように白、茶色の陸戦型ジムに赤色が表示されています。この赤色がピントが合っている場所です。
これで何とか戦地に赴く準備はできた!
という事でここからはいくつか作例紹介を・・・。場所は冒頭で書いた通り広島県福山市 「鞆の浦」です。
狙うはゴースト、フレア!
作例紹介
どうだったでしょうか?
自分でも驚くぐらい撮りにくくて、フレアやゴースト出まくりで楽しかった。
僕が最初α6000を購入して思ったのは綺麗すぎるでした。それからα7ⅲを購入してさらに高画質すぎて合成したような写真が撮れるようになりました。
そんな綺麗すぎる写真からレンズを変えるだけで一味も二味も変わった写真が撮れるのは改めてカメラ道の楽しさに気づきました。
もはやレンズ沼へ全速力で突き進んでいきます。
パシャっと撮影して「どんなのが撮れたかな?」とワクワクしながら確認する作業は、まるで少年時代に川にタモ網を入れてどんな生き物が入っているか見る気持ちと同じ。
そのくらい楽しい。
さあこれからも楽しませてもらおう。そしてさよなら未来のお金たち・・・。
皆さんもよいカメラライフを!!