『ハッピーシュガーライフ』9巻の簡単なあらすじと感想です。
- 38th Life 彼の願い
- 39th Life フレンドシップ
- 40th Life 母ならざる母なるもの
- 41th Life つながる糸
- 42th Life 指輪と約束
- 43th Life 汚れた天使
- 感想
38th Life 彼の願い
神戸しおに自らの穢れを取り除いて欲しい三星太陽は、しおに会いに308号室に辿り着く。
だがそこにはしおはおらず、ガソリンの携行缶が無造作に置かれているだけだった。
その風景に愕然とする三星だったが、背後からさとうの叔母が現れる。
叔母は優しく、しおが松坂さとうと幸せに暮らす事を伝える。
その事を聞いた三星は絶望、激高し叔母の首を絞める。
叔母は苦しむ事無く不敵に笑う。
「首を絞めるときはもおっと強く、爪で血が出るくらい、首の骨が折れるくらい、ギューってしなくちゃ」
三星の手を振り払い、キスをする。
さらに汚れてしまった三星は茫然とし、硬直する。
そして今までの絶望を思い出しながら叔母に「愛されて」しまうのであった。
39th Life フレンドシップ
しおと国外逃亡する偽装工作として、既に死体となっている飛騨しょうこを椅子に座らせ、さとうの制服を着せていく。
靴下を履かせている時に、生気のない虚ろに目を開いたしょうこの遺体がさとうに倒れてくる。
また苦く、気持ちの悪い衝動がさとうを襲う。
物を扱うかの如くしょうこの身体を押しのけ、決意する。
「全部さよならする、私はもう・・しおちゃん以外には触れたりしない、絶対に」
しおに呼ばれ、部屋を後にするさとう。死ぬ最期まで親友でいてくれたしょうこと完全に決別した。
40th Life 母ならざる母なるもの
さとうとしおがいる1208号室にチャイム音が、さとうの叔母が訪れる。
最後の挨拶として金銭が詰まった袋と昔から大事にしていた熊のぬいぐるみを渡しに来た。
二人は過去を思い出しながら、最後の言葉を交わす。
さとう「おばさん」
叔母「なあに、さとうちゃん」
さとう「さよなら」
叔母「はい、さようなら」
何気もない別れの挨拶だったが、さとうにとっては最後の濁った感情が無くなった気分になった。
さとうが思案していると、しおに呼ばれる。
今までの二人の「お城」を手放し、新しい「お城」を探しに二人は遂に旅立つ。
41th Life つながる糸
二人が旅立った後、神戸あさひは遂に1208号室に辿り着く。部屋は既に叔母がガソリンを撒いた後だった。
しおはいなかったが、壁に描いた母親の落書きを見つけ、しおがいた事を確信する。
この部屋の情報をくれた飛騨しょうこに感謝しかないあさひ。「今度会ったらお礼を言おう」そう考えていた頃、虚ろに目を開いたしょうこの死体を見つけてしまう。
絶句するあさひ。
その頃さとうとしおの二人は、今後どうするか、何するか楽しく話し合いながら空港を目指していた。
二人が手を繋いだ時、しおが気づく。さとうにつけてあげた指輪がなくなっていたのだ。
42th Life 指輪と約束
しょうこの死体に自分の制服を着せている時に外したのを思い出したさとう。
どうすればいいか狼狽するさとうに、しおが力強く「大丈夫だよ」と答える。
そして二人は部屋に戻り、指輪を取りに行く事にした。
指輪を見つけホッとするさとう。だが、何かおかしい。ふとしょうこの遺体を見る。
虚ろに開いていた目が閉じている。
しおは玄関であさひからの置手紙を見つける。
「母さんがまってる、やくそくはまだまにあう」
忘れてしまった過去を思い出してか頭痛がひどくなるしお。
危機感を感じたさとうはしおの手を引き、マンションから出ようとする。
だが、エレベーターが開いた瞬間遂に出会ってしまう。
43th Life 汚れた天使
あさひがしおに呼びかけようとした瞬間、さとうがキャリーバックをあさひにぶつける。
倒れたあさひにすぐさまナイフを突き立てようとするが、あさひは左手で防御する。
さとうとあさひの殺し合いが始まろうとしたとき、背後からしおがさとうを呼び止める。
その声に、こんな姿を見せていいか戸惑うさとう。
何とかエレベーターに戻り、一時的に危機を脱する。
叔母がガソリンを撒いている頃だろうと思い、305号室でやりすごそうと画策する。
だが、そこには叔母に「愛されて」しまった三星がいた。
さとうをドア越しにタックルで倒し、しおに穢れを取ってもらおうと必死に懇願する。
さとうがナイフを出し刺そうとする時、しおが一言。
「私きれいなんかじゃないよ」
続けて汚れているから三星の願いは聞けないとさとうの元に走り出す。
一番聞きたくなかった言葉を聞いて気絶してしまった三星。
その頃さとうの叔母がガソリンに火をつけ、全ての終わりが今始まった。
感想
泥沼感半端ない。
もうさとうとしお旅立っちゃえよ、指輪なんて後で買っちゃいなよ~、と深く思ったのは僕だけではないはず。
まあでも、あれだけ深く愛し合っている二人ですから記念事などは大切にしたいんでしょうね。
そして部屋に帰ったらあさひ&ロリコン穢れ野郎が現れる訳で、そりゃそうなるでしょうねという感じ。
それにしてもロリコン穢れ野郎は叔母さんにもヤられてしまった訳なので大変。いつもパンツは履いているのは事後だからか?
今回の最終話はアニメ版の最終回とほぼ同じ内容になっているそうですね。アニメ版見てないのでわからないのですが。
アニメ版の方でも、原作の今後の展開に沿って作られていたそう。
僕だけがいない街とかは原作とアニメ版で最終回が違って、両方ともおもしろい終わり方だったので、ハピシュガでも原作版はバッドエンド、アニメ版はハッピーエンドで終
わったりしたらとてもおもしろそう。
昔のとなりのトトロと火垂るの墓の同時上映のような感じで、上げといて落とす。
今回は最終巻と同時発刊だったので終わりがきれいです。
以前極黒のブリュンヒルデも同様に最終巻と同時発刊で綺麗(?)な終わり方だったので、今後最終巻に近づいたら同時発刊が良さそう。読者側としては引っ張ってもらうより一気に解決した方が気持ちいいですからね。
それでは最終巻の感想もお楽しみに!
俺も共感したいぜ!お前は何もわかっていないといったような事があればコメント、Twitterで教えてください。楽しみに待っています(ハアハア)