8月29日発売『えびがわ町の妖怪カフェ』の簡単な感想です。
↓1巻の感想です↓
目次
簡単な流れ
怪異「小袖の手」
着物を虫干ししていると箪笥から一人の女性が現れる。
この女性は生前着ていた着物に思いが残ったことにより出現する「小袖の手」という怪異だった。
佐吉が作った肉じゃがとうま煮を食べ懐かしみながら消えていく。
この着物に佐吉も思い入れがあるようだが・・・。
「カフェようけ」に訪れる叔母
高梨まなの叔母である古川佳奈がまなを心配して訪れる。
心配の種だった佐吉は問題なかったが、妖怪が見えるというまなを信じていないよう。
そこで狐の咲が佳奈に自身の本来の姿を見せ、まなの霊感が嘘では無いという事を身体を張って伝える。
まなも「ここにいたい」と強く伝え、佳奈は安心して東京へ帰っていく。
「田んぼの神」
佐吉とまなが散歩していると田んぼを見つめる老人がいた。それは「田んぼの神」。
頭に面をつけ、顔は影になり見えない不思議な老人。
だが狐の時同様、お供えがないため空腹で倒れてしまう。
ようけまで佐吉がおぶって帰り、田楽の料理を食べさせる。
満腹になった田んぼの神はお礼にと田楽踊りを披露する。
「雷神」
まなに楽しい夏を過ごしてもらおうと決意する佐吉であったが、外はあいにくの雨。
そんな中雷と同時に雷神の子供が庭に落ちてくる。
ちょうどお子様ランチの話をしていたこともあり、雷神の子供にお子様ランチをふるまう。
そこにその子供の親である雷神が現れ、皆で卵料理を食べる。
横蔵寺でまなが見た悲しい話
手作りのサンドウィッチを外で食べようと横蔵寺に来た佐吉とまな。
お寺を散策していると以前会った狸に化かされてしまう。
そこを通りかかった一人のお坊さんに助けられる。その時にまなは海に沈む人々や刀を突きつけられている甲冑を着た武者の姿を見る。
お坊さんが言うにはそれは一ノ谷の戦いで源氏に敗れた平氏の舟が転覆し多数の平氏が溺れ死んだ所、刀を突きつけられていた武者は信長の敦盛で有名な「平敦盛」だろうとのこと。
そして佐吉が探している着物の人物は「死神」の類ではないかと佐吉に伝える。
感想
最初表紙買いしたこのマンガですが、2巻も安定しておもしろい。
妖怪・料理・佐吉の謎と3つの要素が喧嘩せずうまくストーリーが進んでいきます。
特に佐吉の謎は気になります。
探している着物の人物は?その人物との関係は?妖怪の正体が見える櫛はなに?
今巻では小袖の手の所でみすぼらしい姿をした佐吉に食事を出す女性の回想シーンがありました。
また駅近くの喫茶店で佳奈がようけの情報を集めている時に、一人の年配の女性が佐吉について「あの人は老けん人でねぇ。子供の頃見た顔とちっとも変わらへんねぇ…」と意味深な事を言います。
実は佐吉妖怪説ありそうですね。うーん。
お坊さんが話した源平合戦の話も気になるし、謎は深まるばかりです。
今巻の料理
謎も良いですが、出てくる料理がとにかくおいしそう。
作画が良すぎて見ているだけでよだれが出ます。
[肉じゃが]
小袖の手に出した肉じゃが。それに近いうま煮も出ました。
この乱切りのじゃがいも、名前の割に主張していない牛肉、隙間を埋めるように存在している糸こんにゃくのこの感じこそ肉じゃがです。
[餃子]
まなの叔母である古川佳奈にふるまった餃子。佐吉の餃子は肉少なめのよう。
今巻で一番細かく作る描写まで描かれています。
このパリパリ感が難しい。
[なす田楽]
田んぼの神にふるまった田楽料理。田楽とは焼いた食べ物に煮味噌をかけたものをいうそうです。
僕はこんにゃくのイメージしかなかったですが、ナス田楽もおいしそう。
[オムライス]
雷神の子供にふるまったオムライス。
ケチャップライスの米一粒が細かいこと。パプリカの粉末をライスに加える事で味が引き締まるらしいです。これは実践ですね。
個人的には今巻で肉じゃがが一番おいしそうでした。
作り方もですが、佐吉のワンポイントテクニックも教えてくれるのでとてもありがたいです。
謎も気になりますが、料理も楽しみ!次巻早よ!!