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『げんしけん』:オタクの日常と恋愛を兼ね備えた元祖(?)オタク漫画

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自分の昔からのお気に入りマンガ、げんしけんについて簡単なあらすじと感想を書いていこうとと思います。

 

目次

1巻~9巻 

・あらすじ

椎応大学サークル棟304号室「現代視覚文化研究会(以下現視研)」。かつてオタク文化の垣根を越えるべく誕生したこのサークルも、今では活動目標と存在価値を失いオタクの溜まり場と化していた。

新歓祭、新入生の隠れオタク・笹原は、「ある種」のサークルに入ろうと意気込む中、見学先の現視研にて2年生会員・斑目と暴力的な1年生・春日部から手痛い「歓迎」を受ける。一旦は距離を置く笹原だったが、新会員・高坂との交友を経て入会。(オタクとして)着々と成長を遂げてゆく。

げんしけん - Wikipedia

あらすじでわかる通り、引っ込み思案なオタクの笹原完士を主人公としたマンガです。

まず思うことは「こんな大学生活送りたかったなー」

ですね。部室に集まって格ゲーしたり趣味話に花を咲かせる。そして週末には秋葉原を散策する。ど田舎に生まれ、ど田舎の専門学校へ行った自分としては本気で羨ましい。

序盤は主人公である笹原が現視研に入り、キャラの濃い会員との日常が続くのですが、巻をまたぐ度大学生らしい恋愛展開へ変わっていきます。

「おいおい、こっちはオタクの日常が見たいんだよ!!」 と声が聞こえてきそうですが、僕は気になりませんでした。

むしろ自分もオタクなので恋愛展開へシフトしていったのは自分に置き換えて見れて共感でき、ニヤニヤが止まりませんでした。

あと原作者の木尾士目さんは『四年生』『五年生』『陽炎日記』など恋愛というよりか男女の生々しくリアルな関係を描いた作品が多いです。

なのでこのげんしけんでも、急に恋愛へ発展しゴールってわけではなく徐々に進んでいきます。しかも引っ込み思案のオタクの恋愛なので、積極的にいかず、だけど下心ありみたいな描写が多く、読みながらなんかこそばゆい。そういう描写といい展開が本当に上手でおもしろい。

特に7、8巻なんかは最高でした。終始ニヤニヤしっぱなし。一応この1~9巻は主人公である笹原が入学し、卒業するまでとなっています。ですがここまで読んでればわかる人がほとんどと思いますが主人公が笹原からある人物へ変わっていきます。

 

10巻~21巻

・あらすじ

新会長・荻上は会員不足に悩んでいた。彼女と大野の友人・スザンナ(以下スー)の加入も穴埋めには至らず、対策会議でも先輩達は楽観的。迎えた新歓祭、荻上はイラストパフォーマンスに挑戦。万感の思いをボードにぶつける。腐女子・吉武と同じく矢島はその姿に惹かれ入会。女装して見学に訪れた腐男子・波戸も女子として内密に加わり、総勢7名の現視研は「腐女子サークル」として新生した。

そんな変わりゆく環境の中、未だ変われぬ斑目は消沈気味だった。波戸とスーはその大人の優しさに惹かれ、恵子は現視研から「卒業」できない心境を感じ取る。それぞれの思惑はやがて周囲を巻き込み、奇妙な恋愛騒動へと発展する。 

げんしけん - Wikipedia

10巻からは約4年の歳月を経て『げんしけん二代目』として復活しました。やっぱ時間の流れか1巻から絵柄はだいぶ変わってますね。

現視研サークルも3人の新会員も増え、初期の頃からは考えられない女の割合が多い腐女子サークルへ変貌しています。

主人公は腐男子で女装している波戸くんと・・・6巻で卒業した班目です

「やっぱりかぁー」って思いましたね。まぁあんなににおわせる様な描写があって、それをスルーはしないよねと。波戸くんはなんか後の班目ハーレムの足がかりになった感じで、こんな主人公交代劇は種死の主人公・・・ゴホゴホ(笑)

二代目からは、ほぼ恋愛展開で物事が進みます。恋愛展開OKな僕でも完全に変わっちゃうと少し寂しかったかな。でももちろん以前のようなオタク漫画ならではのはやっているアニメやら漫画のパロディーやらもあります。

そして忘れてはいけない事が進みます。

班目の告白とハーレム(笑)です。

班目の告白は1巻から読んでいる人からしたらまさに『燃える』展開ですね。14巻は表紙といい最高。しかも告白の時のセリフが馬鹿らしいんだけど泣けますね~。

ほんと二人だけにしか分からない言葉で、これを3巻から引っぱてきた作者の木尾士目さんはすごい!!

そして始まるハーレム展開。よくあるハーレム展開の漫画やラノベみたいに急にハーレムが形成されるわけではなく、全て一応なるべくようにしてなったハーレムです。

ハーレム展開は班目を中心に話が進むので関係ない周りのキャラが薄くなったり、「そんなにすぐ好きになっちゃうのかよ」って思う所あったりしましたが、文字通りモテない男がモテたらどうなるのかっていうのが見れて良かったです。班目大変だったな(笑)

 

こんな人におすすめ

・学生生活に満足していない人

・オタクで恋愛したい人

・リアルなハーレムを知りたい人

 

 

簡単に書いていきましたが僕が持っているマンガの中でこのげんしけんが一番好きです。オタク面もさることながら恋愛面も兼ね備えており、確実に伏線を回収していく。

また現視研会員は皆個性に溢れており、みんな何かしら悩んでいる。そんな細かいところがキャラ愛にあふれているとも思いますね。個人的にはスーがかわいすぎる。なんだあの金髪ロリっ子は・・・。フィギュア早よ!!

最後に、二代目も終わってしまいましたが僕は三代目がくると期待しています!

そしてSpotted Flower3巻!待ってますよ!!先に新装版がきましたけども!

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普通の恋愛やハーレムとは違ったオタクによるオタクのための漫画『げんしけん』1冊読んでみてはいかかでしょうか?

↓他の木尾士目作品もどうぞ↓

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