親子の深い絆『マイガール』の簡単なあらすじと感想です。
あらすじ
恋人の陽子を留学先の不慮の事故で突然失った正宗と、突然現れた遺児である実の娘のコハル。2人は支えあいながら親子の絆を深めていく。
感想
名言多すぎでしょ!!そして感動!
このマイガールの内容に感動しました!ですが僕はどちらかというと・・・「こんなに子供の世話って大変なのか?」と思いました。
僕はもちろん一人暮らしで結婚もしていません。自分の好きな時に好きな事をし、適当に家事をし、適当に毎日暮らしていく。
ですが子供ができれば、子供中心の生活です。今回の主人公の正宗はいわゆるシングルファザーで一般的な家庭と比べて大変ですが、それにしてもきつすぎです。
毎朝早起きし、子供の弁当を作り、保育園に連れて行き、夕方に迎えに行く。家に帰ってから夕飯を作り、子供の好きなことをし、風呂にはいらせる、そして子供が寝付くまで添い寝する・・・きつすぎる
自分の時間なんかないじゃないですか!俺マジで結婚できんかも(笑)世のお母様方はほんとすごい!一人暮らしになって親のありがたさを感じていましたが、ほんと母さんありがとーーー!
このマイガールには心にグッとくる言葉や共感できる言葉が多く出てきます。まずは…
「今だって陽子さんを大事に想う。ただ少し前を向きさえすればその気持ちは枷にならず支えになる。僕はまた何処かへ繋がっていける」
色々な事を乗り越えた正宗のセリフです。一途すぎんだろ!俺の涙腺をどうするつもりだ!「枷にならず支えになる」っていい言葉ですね。ほんと乗り越えたんだなってこのセリフだけで感じ取れます。
「母さん知っている?訓戒も有難いけどたった一言親に『大丈夫』だと言ってもらえたらそれだけで僕らは選んだ生き方に胸を張る事が出来るようになるんだよ…」
確かに!ですね。親が優柔不断だとこっちが不安になりますもんね。逆にいうと親というのは教育者でありながら人生の先輩として頼れる面も兼ね備えてこそですね。そんな尊敬できる親にならなければいけません。果てしない道のりだ。俺には無理だ
「言い訳がうまくなったのは何時からだろう。恥をかく事が何より怖くなったのは何時からだろう。」
グサっ!この言葉は自分の心臓に突き刺さりますね。ミスは出来れば隠しておきたいですよ。自分の欠点を人に指摘されるほど嫌なことはありません。やみくもに一生懸命とりくむことはなくなったな~、三次元では(笑)
「会いたいのを我慢するのは準備しなくていいと思うよ。後でたくさん我慢しなきゃならないから」
コハルちゃんが入院中の妻に会いにいくのが恥ずかしい大家さんに言ったセリフです。これは母親を亡くしたコハルちゃんだからこそ響くセリフですね。よし!俺も実家に久々に帰ろう。
作者の佐原ミズさんはなんで子供から大人まで様々な性格の人間の心情がわかるんでしょうか?そしてその場面ごとに合った言葉を書けるんだろうか。ほんとにすごい!
こんな人におすすめ
・子供がいる親
・純粋な愛を見たい人
最愛の人の死を乗り越えた親子の深い愛の物語『マイガール』。一冊読んでみてはいかがでしょうか?