寒い時期に一番大事なキャンプ道具はなんでしょうか、暖房器具?マット?個人的には『シュラフ』だと思います。
決して目立つ訳ではないけど無いと困る、そんな縁の下の力持ちである冬用シュラフを購入したのでご紹介します。しかし購入前から気になる問題が・・・。
冬キャンプにシュラフが大事な理由
冒頭でも書いた通り僕が冬キャンプで一番大事な道具はシュラフだと思っています。
そう考える理由は3つあります。
1.寒すぎて眠れない
冬のキャンプはとてつもなく寒いです。場所にもよりますが多くのキャンプ場が山間部にあるので平地と比べ気温が低く、屋外で行うキャンプはその寒さに耐えないといけません。
テント内にいても寒さを強く感じるので並大抵のシュラフでは快適に眠れないです。
2.翌日に備える
キャンプは翌日の片付け、帰宅までして終わりです。寒さによる寝不足や震えからくる全身筋肉痛があるとそんな撤収作業がとても大変。
僕は一度経験した事がありますが、片付けは思うように進まないし帰りの運転は睡魔と戦いながらでした。結局途中で一度仮眠をとって帰宅しました。
3.命に関わる
耐えれない程寒いと人間は凍死する可能性があります。冬場になると酔っぱらった方が公園のベンチで寝て凍死したニュースを聞いた事があるのではないでしょうか。
キャンプでは最低限テントとシュラフはあるので死亡する事はないでしょうが、寒すぎてストーブをつけて一酸化炭素中毒死なんて事も起きるかもしれません。
色々大袈裟に書きましたが、シンプルに「快適に眠る」為にも冬用シュラフは必須だと思います。
特に僕のように軍幕などフロアレスの幕を使用する方は注意しましょう。
商品紹介
今回購入した冬用シュラフはLMRのICE-SHOW 1500という商品。
ダウンを1500gも使っているのに1万円以下で手に入るちょっと怪しいシュラフです。
安い理由はちゃんとAMAZONの商品紹介欄に書いてあります。
【羽毛の寝袋の羽毛はちょっと生臭さがありま】。
匂いの原因は:羽自体は薄い生臭さがあります。アヒルは雑食性鳥類のアヒルに属しています。水中の虫や魚が好きなので、アヒルの羽は生臭さがあります。羽のかかとを洗ってから洗います。後に残した油脂もありますので、においが全部取れなくなります。弊社製品は百パーセント天然ダウンをしているため、多少匂いはしますが。以上の原因により申し訳ございませんが、においに敏感であれば、慎重に購入してください。商品に異臭の問題がある場合には、通常は通気な環境で何日間置くと匂いがなくなるが。それでも受け入れられない場合には、返品にご連絡ください。返品する場合、寝袋を洗浄しないでください。洗浄後の返品はできませんのでご注意ください。
ICE-SHOW 1500
一部おかしい日本語になっていますが、要するに「ダウンいっぱい使っているけど臭いから安いよ」という事。
レビューでも『とにかく臭い』『臭いはある』などのコメントが見受けられました。そんなに臭いなら逆に気になりますね。
恐る恐る取り出して匂ってみると・・・別に臭くない。
人によっては部屋に置いておくだけで部屋中臭くなるほどみたい。確かに獣臭っぽい感じはありますが臭すぎる事はありません。
ちなみに我が家はインコが4羽いるので動物臭さに慣れているのかもしれないですね。
このまま使っても良かったですが一応紹介欄通りに数時間干してみることに。
結果、少しだけあった臭いが完全になくなりました。
実際にキャンプで使ってみた
先日『神石高原ティアガルテン』でのソロキャンプで使ってきました。
最低気温が8℃ほどで物凄く寒い訳ではなかったですが、暖房器具も何もないと震える程度には寒かったです。軍幕は隙間だらけなので余計に寒い。
ここで基本スペックを紹介。
商品本体重量:約2100g
使用サイズ:約210cm×80cm×50cm
収納サイズ:約38cm×22cm
コンパクトに圧縮後:約33cm×23cm
色:ブラック、ブルー、ブルーブラック、レッド
外生地:400Tナイロンクロス
内生地:320Tポンジー
ダウン量:1500g
使用快適温度:-20℃~0℃
使用限界温度:-25℃
ICE-SHOW 1500
正直使用限界温度-25℃はさすがに違うと思います。有名なナンガのオーロラライト 750 DX-22℃です。
それも含めて実際に使って体感してみましょう。
シュラフを取り出す時はベルトを外して上部カバーめくります。
持ち運ぶ際はこのベルト部分をザックに掛けると楽です。
こちらで簡単に紹介しています。
収納袋は多少の伸縮性はありますがピッタリ入るようになっています。
カバーとヒモの二段構えでしっかり圧縮する仕組み。
広げてみるとこんな感じ。全長、幅共に大きいのでFUTURE FOX ローコットがギリギリです。
外面はナイロンなので触るとひんやりします。
僕が今まで使っていたモンベルシュラフと大差ありません。
見た目は普通のマミー型シュラフ。他の色だと上部と底面で色分けされていますが僕のブラックは黒一色なのでチープな感じがします。
メーカー名の『LMR』が『Long March Road』の略という事を初めて知った。意味はよくわからない。
内部はポリエステルの仮撚加工糸を用いたポンジー生地で、中に1500gのダウンが入っています。
ちなみにポンジーは安価な素材でのぼり旗などに使われているらしい。こういう所でコストダウンしているから安いんでしょうね。
触り心地はとても良いです。まさに「ふかふか」という擬音が当てはまるほど柔らかい。
あと厚みが今までのシュラフとは全然違います。この辺りはさすがダウンといった所。
チャックは右側にあり一つしかついていません。その為一番上まで閉める時はちょっと難しいです。
チャックを上げる際に生地が挟まりやすいので勢いよく閉めると裂けるかもしれません。
夜使う前に試し寝。
入った瞬間思ったのが「これ布団だ」でした。ふかふかしていて物凄く気持ちが良いです。冷えやすい足先も全く寒くなく出たくない程に暖かい。
試し寝の段階でとても期待ができます!
生地の柔軟性はそこまで良くないですが単純に大きいので中で窮屈に感じる事はありませんでした。
中で寝返ったり、ちょっとスマフォをいじるくらいには余裕があります。
そして時間は経過し、外は真っ暗。
気温もぐぐっと下がりジャケットを羽織って焚火に当たらないと肌寒くなりました。
寝る寸前までauvilの薪ストーブを焚いていましたが就寝時は一酸化炭素中毒にならないよう消します。寝る時がこれほど楽しみだったキャンプは今までなかったでしょう。
頭付近も厚みがありますが、モザンビークのフリースピローを置いて寝る事にします。
そして翌朝。これまでのキャンプで一番熟睡したかもしれない・・・。
大袈裟ではなく本当に気持ちよく眠れました。寒さで起きる事が一回もなかった。
強いていうなら自重で背面のダウンは潰れてしまうので、底冷えは多少ありました。その為キャプテンスタッグのEVAマットレスを敷いて対策すると朝まで爆睡です。
良い所、悪い所
それではLMRの『ICE-SHOW 1500』の総評といきましょう!
良い所
・コスパ最高
もうこれ一択に限ります。外見などは置いといてシュラフで一番欲しい性能は耐寒性、保温性です。ストレッチ性や細かい工夫は+αでしかありません。
その点、ICE-SHOW 1500は外気温が低い中熟睡できます。それが1万円以下で購入できるのですからコスパ最高!な訳です。
使用限界温度-25℃は言い過ぎだとしても冬キャンプで十分使えるシュラフだと思います。
悪い所
・獣臭い?
・収納が難しい
・チャックが閉めにくい
まずは公式で言っている『臭い』についてですが、僕のシュラフではほぼなかったですが製造された工場によって当たり外れがあるのかもしれません。運が良かったのかな?
あの大きさなので収納はとても難しいです。一回畳むごとに全体重をかけて空気を抜く作業をしないと絶対に入りません。コンパクトになるのは良いですがもうちょっと収納袋にストレッチ性があっても良かったかな。
記事中でも紹介したチャックですが、持っているモンベルシュラフやコールマンシュラフと比べると閉めにくいです。これでイライラして破った方もレビューで見かけたので購入された方は怒らずにゆっくり閉めましょう。
最後に・・・
今回のシュラフは本当にコスパ良いですね。価格的には他メーカーだと3シーズン用がギリギリだと思います。
ちなみにもう少しお金を出せばダウン量2000gの物が購入できます。僕はコンパクトさから1500gを取りましたが運搬に余裕がある方は2000gでも良いでしょう。2000gでもコスパ最高は変わらずです。
この商品のおかげで自分の嗅覚がおかしいんじゃないかと疑問に思いました。確かにうちに住んでいるインコ達も芳醇な香りがしますが別に嫌いではないんですよね。むしろ好き。
特に寒い時期にヒーターを点けて翌朝にカバーを外した瞬間なんて籠りに籠ったインコ臭が強烈にきます。
それに比べたら今回のシュラフはかわいいもんです。
それでは今回はここまで!
皆さんも良いキャンプライフを!!
↓こちらの記事もおすすめ↓
最後まで読んでいただきありがとうございます!
現在ランキングに参加しております。1ポチリでテンションが最高潮になるので出来ればポチっとお願いします!!