焚火は暖となり、調理場となり、癒しにもなります。キャンプ=焚火といっても過言ではない程人気の作業ですが季節によっては楽しさが少し違います。
気温が寒い時もある春、秋、冬には重宝されますが、唯一夏だけは暑さのせいで思いっきり楽しめません。
今回はそんな夏キャンプでも楽しく焚火が出来る方法を5つご紹介します。
夏に焚火をするメリット
『夏』は30℃を普通に超える暑さと強い日差しにより少し動くだけで汗だくになる季節。
そしてキャンプにおける『焚火』とは小枝や薪に火をつけ、その火力によって暖をとったり調理をしたりする事。
夏に焚火をするという事は『暑さ』に『熱さ』を加えてさらに暑苦しくなる印象がありますが、個人的にはメリットもあります。
肉料理と相性抜群
焚火はお肉との相性が抜群です。普通に焼き肉するのと焚火でお肉を焼くのでは美味しさが倍違う気がします。
そしてアウトドアという外効果も重なりさらに美味しさは天井知らずに。
あと単純に夏場は暑さから調理を簡単に済ませたいと思う事が多いので焼き肉などは最適。
虫が焚火に寄りやすい
夏キャンプの一番の障害といっても過言ではない虫達は光量の多い所に特攻してくる習性があります。
その為灯りの強い焚火に自らを生贄に捧げるが如く虫達が焚火台に入っていきます。
さすがに周りにガソリンランタンなどの光量が大きい物があれば別です。
でも蛾やカナブンなど大きめの虫が焚火に入っていくと「あっ!」と声が出てしまう。
雰囲気が良くなる
焚火は「1/f ゆらぎ」という科学的な癒し効果があります。焚火を眺めているだけで精神が落ち着ていくのです。
グルキャンやファミキャンならリラックスした状態で友人、家族と団らんでき、ソロキャンなら焚火と1対1で癒され続ける。
いつもは落ち着きのない僕も焚火の前だとボーっとしてしまいます。普段の仕事のストレスを焚火で浄化しているのでしょう。
最後のメリットが一番焚火をする理由に当てはまると思います。「暑いけど焚火やるか」という考えに至るのは本能的な楽しさがあるのかもしれません。
これらメリットがあっても結局は暑さ×熱さによる暑苦しさは変わりません。次から夏キャンプでも焚火を楽しむ方法を挙げていきます。
夏に焚火を楽しむ方法
僕が実際に夏に焚火をしていて感じた事や、実践してみたことをまとめました。
標高が高いキャンプ場を選ぶ
標高が高い所は平地と比べて涼しいです。僕が住んでいる平地で34℃でもよく行くキャンプ場は30℃と4℃も違う事がありました。
焚火云々夏場のキャンプは標高が高い所の方が快適に過ごせるのでおすすめです。そのかわり人気が高いので予約はお早めに。
時間帯を考える
日差しが最も強い真昼の焚火はおすすめしません。暑すぎて楽しむどころではありません。
比較的気温が下がる夕方~夜、周りの迷惑にならなければ早朝でも良いでしょう。
焚火大好き人間の僕も昼間は料理以外で焚火はしません。暑さのピークを越えた16時頃から始めています。
タープの下で行う
難燃性のコットン系のタープ下で焚火をするのが良いと思います。
コットンは遮光性も高く、火の粉にも強いので直下での焚火には最適。僕はヌノイチの前幕下で焚火をしています。
ポリコットンのタープだと比較的安価に購入できるのでおすすめ。
余程火を高くしない限りは暑すぎることなく焚火を楽しめます。
ちなみに僕はタープなしで焚火をして上から直射日光、正面から焚火の熱風という地獄のコラボを頂いた事があります。おかげで顔は真っ赤になるし、手袋をしていたので手首から先が白いままになってしまいました。
小さい焚火台を使う
火力が高くなればなるほど暑くなるので元から小さいサイズの焚火台を使いましょう。
僕は昼間はコンパクト焚火台、夕方~夜にかけては大型の焚火台の2つを使って焚火を楽しんでいます。
コンパクト焚火台はよく見かける激安タイプです。
大型焚火台ほど綺麗に火が上がらないのは残念ですが、着火が速く後片付けも楽なので重宝しています。
風下で焚火しない
焚火は目に見える火や煙以外にも風が吹く事によって生じる熱風も暑いです。
さらに煙が目に入ると痛いし、後ろの荷物に焚火の匂いが付いたり、火の粉が飛んでキャンプ道具に穴が開く事件も起きやすいです。実体験ではキャンプ道具ではなく飲んでいるビールに灰が思いっきり入った事がありました。
テントを設営する際に風の吹く方向を確認しておきましょう。
最後に・・・
今回焚火目的でタープをおすすめしましたが、昨今の暑さは強烈なので熱中症対策として購入しておいても良いでしょう。
特に小さい子供さんがいるご家庭などでは必須。その場合は焚き火は避けた方が良いかもしれません。
僕の仕事関係でも熱中症で倒れて入院された方が最近多いので皆様もお気をつけて。
それでは今回はここまで!
皆さんも良いキャンプライフを!!
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