『はしっこアンサンブル』2巻の簡単な感想です。
↓1巻の感想も見てください(ハアハア)↓
簡単な流れ
【小泉日鞠】登場
晃の団地から帰宅しようとすると、隣から「声がうるさい」と怒ったボサボサ頭の女の子が。
彼女はひまちゃんこと「小泉日鞠」。晃の幼馴染で引きこもりがちな子。
実は晃達と同じ端本工業高校に通っていた。
そんな事を知らなかった晃であったが、次の日勇気を出して一緒に登校しようと伝える。
だが日鞠は寝ており、恥ずかしがりながら晃は一人登校するのであった。
晃の衝撃の一言
いつも通り放課後に階段の踊り場で練習中、問題児「折原昂聖」が訪れる。
イヤホンを貸してほしいと伝えに来ただけであったが、それならイヤホンを直した方がいいと仁が。
工業高校なので直せる道具は揃っている事から話した仁であったが、そこでいきなり晃が一言。
「直ったら合唱部に入って」
前回の騒動から部活動の勧誘には辟易している折原はこれに激怒。殴りかかろうとするが仁が制止。
その場は何とか収まったが仁の人差し指はあらぬ方向へ。
イヤホン修復の為ハンダづけの上手な人を探していると、学校に通い出した日鞠にいきつく。
晃の低音ボイスが嫌いな日鞠に対して、仁は晃の声を生かした歌が歌えたら協力するよう条件を出す。
そのことを聞いた晃は二つ返事で了承。日鞠の為に歌う曲は『パッヘルベルの「カノン」による遠い日の歌』。
歌に感動する日鞠であったが、歌い終わった後に出てきた言葉が
「子供の頃絵本パクってごめん」
と長年の悩みを吐露。
幼馴染設定特有の恋愛模様を想像していた八田は悔しがる。
折原の過去
端工体育祭が開催されゆるく進むと思われていたが、西山が折原のイヤホンを壊し折原は激怒。
怒り狂った折原にラグビー部全員でスクラムで止める始末。
動きが止まった折原に直したばかりのイヤホンをつけ、晃が曲を流す。
その曲は『レクィエム作品48』。音楽を聴いた折原は静かに気絶する。
眠る折原は母親の彼氏から虐待されていた頃を思いだす。
そして自分の目の前で死んでしまった弟を、その時気づかないうちに出ていた自分の叫び声を、折原は思い出す。
目を覚ました折原はずっと高い耳鳴りに悩まされていた事を晃達に話す。
続けて小学生の頃に聞いた年配男性コーラス団の歌を聞いたとき耳鳴りが収まった事を話す。
そのことを聞いた仁は原因を突き止める。折原は軽度の難聴であると。
推理を明確なものにするために仁は幼少の頃の折原が聞いた合唱団を見つけ出し、男声合唱団『ザ・サンズ』の合唱を聞きに行く。
何もできないまま死んでしまった弟を思い出しながら合唱を聞いた折原は
「ハハッ、ジジィばっかだろうが・・・」
とただ涙を流すのであった。
倉田栞音の悩み
倉田栞音は木工では上手くノコギリが引けず、体育祭でも失敗続きと「残念美人」とあだ名がつけられるほどであった。
そんな上手くいかない事が続いた栞音は柔道の授業中、腱鞘炎が再発してしまう。
そして同クラスの女子、加藤花観、長谷川梢に対して学校の退学を伝える。
栞音は幼い頃から全てを捨ててピアノの猛特訓をしていた。だが中学の時伸び悩み限界を感じてしまう。
そんな時にピアノを勧めた母親が
「栞音ちゃんからピアノ取っちゃったら何も残らないじゃない」
と笑いながら答える。
母親の言葉に絶望した栞音は端本工業高校に進学したのであった。
一連の事を聞いた合唱部含むクラスメイトと担任の北野は彼女に同情し、相談に乗るよう伝える。
話が落ち着いた瞬間、栞音が北野の胸を揉むラッキースケベが。
それにより栞音は力んでしまう癖が抜け、力を抜いた触り方がわかる。
長年の悩みが解決した栞音は合唱部の晃達を呼び止め、ピアノを弾く。
スキマスイッチ、『奏』を弾いている栞音の姿は誰が見ても楽しそうであった。
感想
今更レビューとは遅いですが、この『はしっこアンサンブル』、おもしろくなってきました!!
簡単に大まかな流れを書きましたが、要所に今後大事になっていくであろうポイントや「なるほど」と思う解説などあり、書ききれません。
漫画をこのまま張り付けたほうがいいくらい。
個人的に気になったサブポイントは・・・
- ひまちゃんが晃の低い声を嫌いな理由
- 西山が長谷川の事が好き?
- 仁の「僕は才能ない」発言
- 半山くんはどこいった?
1は描写的にひまちゃんが晃の幼い頃の声が好きだったのに成長して超低音になってしまったからだと思われます。
晃とひまちゃん共恋愛関係にはならない的な発言ありましたが、歌声を聞いて赤らめながら感想いったり、裏表紙でコスプレしていたりと今後何かありそう。
げんしけんの流れで行くと、コスプレする女の子は付き合う運命にありますからね。あの荻上さんでも付き合ったんだぞ!!
2は柔道の授業の時に折原の筋肉に興味深々な柔道娘長谷川に対して、嫉妬ムンムンの西山が描写されていました。
それを見ていた加藤花観はセリフ欄外で「折原トラブルの大元は実はハセじゃね」と言ってる所から、こいつはくせー、プンプン匂うぜ!!
長谷川は筋肉フェチな事もあるのでマッチョの折原になびくのもわかりますが西山そういうことだったのか・・・
3は一番謎ですね。仁くんは明らかに目がサイコパスなので過去に何かあるとは思ってましたが、今回の発言と巻末の四コマで次回何かわかりそうです。
歌の才能がないというか、まとめる力がなくて自分のいた合唱団が潰れたとか、自分のストイックさに周りがついていけなくなって・・・みたいな。
アイシールド21のデスマーチの話みたいですね。ショーグンとどぶろくの努力に周りが引いちゃう感じ。
4はどうした。半山よ、ほんとどこいった。
チ〇毛金髪発言がよくなかったのか?いくら探してもいません。
今回が主要キャラであろう折原や栞音に重きを置いていたので単純に出番がなかったのかな。
仁くんが唯一(音痴なので)苦手な人なので、今後関わっていくであろうとは思います。
音痴過ぎてお寺での読経が下手くそで仁くんに泣いてお願いし、音痴を改善、合唱部に入るストーリーが見える。
待ってるぞ半山!げんしけんの沢崎のようにならないようにな!
Googleで検索する時に『はしっこアンサンブル つまらない』と表示されるが、ナニヲイッテイルノカヨクワカラナイ。
どこがつまらないのだ?こんなに登場人物のキャラが立っていて、今後解かれていくであろう伏線が色々あり、合唱&工業両方とも捨てずにストーリーに絡めていくこの漫画がつまらないだと!!
まあ個人の感想なので賛否両論はあるの思いますが、僕はとてもおもしろいです。
たぶんいくらでも感想書いていいよと言われればずっとかけるほど。
『げんしけん』でもそうでした。最初はただのオタクの日常をつらつらと書いていきリア充爆発しろー的な流れでした、それがいつの間にか恋愛が主体となり、班目ハーレムへの進化。
元々『陽炎日記』や『四年生』でも濃い恋愛を描いていた作者です。この手の話はとても得意なのでしょう。
という事で僕はこの『はしっこアンサンブル』も恋愛へ展開していくことを期待しています。
今巻でも変わらない二人を紹介↓
ハセの筋肉盗撮
誰かが脱げばそこに彼女はいる!
そう長谷川梢は筋肉フェチであった!
双眼鏡で覗き、脱いでいないかチェック!
仁くんからは筋肉の匂いがする!
八田くんの変顔
どんどん変顔が加速する彼。
2巻ではまともに描かれている方が少ない?
この合唱中の変顔が段々真面目になっていったら胸熱もの。
かっこよくなってくれ、あと部員が集まるといいね。
長くなりましたが、木尾士目作品はほんとおもしろいなー。
早くスポフラも書いてほしいものです。
それまでげんしけんを見直すかな!
それではみなさんもよい漫画ライフを!!
↓こちらもどうぞ↓