前回は塗装する素材作りから1回目の塗装まで行いました。
↓見てない方は前編へGO↓
今回はカシュー塗りを繰り返し深い色にしていき、最後にピカール仕上げで光沢を出すまでの工程を書いていきます。
目次
塗装重ね
一回目の塗装の24時間後です。
オイル仕上げだと1日置いたらわかりやすく色が変化してましたがカシューは塗り重ねないと変わりないですね。
完全に乾燥させるまでにカシューは1か月程度かかるそうなのですが、師匠によると気にせずどんどん塗り重ねて良いとの事でした。
さあここから塗り重ねまくります。
前回自分の部屋で行ったのですが、独特の刺激臭が部屋にこもり薬中の部屋みたいになってしまったので今回は換気扇が近い所に場所を変更しました。
前回示唆していた使い切り手袋とスポイトを買ってきました。
あとカシューが余ってもったいなかったので別作品も同時進行で桐を追加購入しました。
これでこぼれずうすめ液を移せます。
またパレットを色合いが見えやすいようにガラスに変更しました。
車を買ったときについてきた写真立てを分解しただけです。探せばあるものだな
そして塗装開始!
ガラスのおかげでよく見えやすい。
カシューは付着すると取れにくいので新聞など敷いて床を保護しましょう。僕みたいに賃貸だと大変。
2回目を塗った瞬間に色が急に変わりました。
うすめ液の量が少ないのか引っかかり塗りにくい。
2回目塗り終わり。
思いのほか暗くなりました。おばあちゃんの家にあるタンスみたいな色に。
そして1日後の3回目塗り終わり。
テカリがさらに強くなり塗膜が厚くなりました。上手く塗り広げないと垂れてしまうので注意しないと。
と考えてましたが塗り重ねていく内に、何回目かでカシューを塗る量が多く少し垂れてしまった。
ちなみにこれは6回目です。そしてここからやすりで一度研ぎ塗りムラ状態を確認します。
ピカール仕上げ開始
使用するやすりは#400、研ぎ終わったら#2000まであげていきます。
ここで塗りムラを確認しておかないとこの先のピカール仕上げが雑になってしまいます。
どのように確認するかというと、「研ぐとちゃんと塗れている所は白いのが出るからすぐわかるよ」と師匠が言っていました。その曖昧な感じはなんだ?と考えながらゴシゴシと・・・。
少し研いでみて確認すると、師匠が言った言葉そのまんまでした。
右側に若干白い所があるのが見えるでしょうか?これが全て白くなったら均等に塗れているという事でOKです。
よっしゃ!とさらにゴシゴシ・・・。
なんかダルメシアン並みにまばらなんですけど・・・。
そして#2000まで研いでみたのがこちら↓
全然ダメやないかーい!
これは誰が見てもダメな例です。塗りムラがありまくるわけです。
原因としては先ほど少し書きましたが、うすめ液で薄める量が少なく厚くなってしまった事です。
それを繰り返していたので段差や穴ができ、このような状態になってしまいました。
くそ~。やっぱ難しいな。失敗は成功の母ともいいますし頑張ります。
という事でうす~く塗っては研いでを繰り返します。
そして2日程度で出来たのはこちら↓
だいぶ白い所が増えましたがまだ穴ぼこがちらちら。
ですがここで入院している師匠の退院が決まってしまったので、作業を急ピッチで進めます。
ピカール仕上げにかかります。
ピカールとは金属に対して使用し磨き上げる事で光沢が出せる優れものです。
使用方法としては、まず捨ててもいい布にピカールを一滴つけます。けっこうドロっとしてるので勢いよく出していいです。
そして光沢を出したい物をセットします。
あとはひたすら力任せにゴシゴシしながら外側へ移動させていきます。
汚れがつかなくなるくらいゴシゴシしたら完了です。
これを全面に行います。使用するピカールは少量なので一度缶を買ったら 使い切るのは大変。
そして完成したのがこちら↓
漆のような光沢感が出ています。色合いは濃すぎ、これは完全に僕が濃く塗ってしまったからでしょうね。失敗。
これを退院間近の師匠にドキドキしながら見せにいきました。
師匠の感想は・・・
光沢具合は初心者にしては良いとの評価でした!わーい!
ですが塗りはまだまだ。現に穴ぼこがいっぱいあるしね。
総評として初心者にしては良く出来てるとの事です。まあ師匠に教えてもらいながら作製したからこれくらい出来て当たり前な気がしますが・・・。
師匠が退院してから少し改良した状態が【前編】の最初の一枚なわけです。
少し塗り重ねてまたピカール仕上げしました。穴はだいぶ消えましたがまだ残ってます。改善の余地がまだあるな~。
退院前に師匠が「あの光沢が出せたらもう木工はやめられないんですよね」と一言。
まさにその通りです。ネガティブな事ばかり書いてますが、正直僕はけっこうこの作品気に入ってます。
これは新たな趣味木工が入り込んでしまったな。
皆さんも木工始めてはどうでしょうか?時間はかかりますが、一から何かを作るのは
楽しいですよ。初期費用も低いし。
僕もこれからいろいろ作っていきます!
それではみなさんも良い木工ライフを!!