『はしっこアンサンブル』1巻の簡単な感想です。
簡単な流れ
主人公は童顔系ダンディーボイス
低い声にコンプレックスを持っている『藤吉晃』は高い就職率を誇る「端本工業高校」に入学した。
半山達と談笑しながら廊下を歩いているとまたいつも通り歌が聞こえてくる
それは入学時に合唱部を作ると宣言した『木村仁』の声
仁は宣言してから毎日廊下で歌い続けていた。そんな姿を晃は横目で見つつ思う
僕とは声も性格正反対だ・・・
高音と低音の出会い
ある日晃が下校しようとしているといつも通り仁の歌声が聞こえてくる
1曲終わり次に聞こえてきたのは「カントリーロード」。しかも女声だ
驚いた晃が見に行くとそこには仁の姿が。
仁は見にきた晃に歌いながら詰め寄り入部希望者がきたと喜ぶ
そんな仁も晃の声も低い声を聞き驚く。そして自分が出せない音域を出せる晃に惚れ込み、再度入部を勧める。
合唱部入部?
強引な仁により、まだ恥ずかしさのある晃は合唱部に仮入部となった。
だが晃から条件が、それは「声が出るようになったら入部する」というものだった。
晃は仮入部したがまだ合唱部は1人、顧問もおらず部室もない。
仁は同じく新たな同好会「山城研究同好会」を開こうと考えている『八田伸二』に妬まれつつ、3人で行動する。
あわや大事件
3人で廊下を歩いていると学年で金髪で目立っていた『折原』が『北野』先生に注意されていた。
人がどんな曲を聴いているのか気になる仁は折原がどんな曲を聴いているのか気になりイヤホンを取る。
瞬間、折原は仁に殴りかかってしまう。
それを見た晃は驚いたためか、制止するためか大声を。
その大声は折原が拳を止めるほど響く声だった。
公共部室誕生
結局仁は殴られずに済み、むしろその時の晃の声に喜びを隠せない。
それから3人は再度部室探しへ。そして
一番音響が良い所をみつけ、仁はそこを部室にする。
それは「階段の踊り場」だった。
謎っ子折原くん
踊り場での練習を恥ずかしながらも行っていた仁と晃、それを眺める八田。
下校中仁は同好会のメンバーに自分を殴ろうとしてきた折原が気になると言う。
そんな事を聞いた八田は折原を観察する。するとクラスメイトの『西山』が話しかけているのを見つける。
だが何を聴いているか質問すると喧嘩に折原は西山を圧倒的な力でねじ伏せ、
聞こえねえのに聞こえるんだよ
という意味深なセリフを吐く
部活動勧誘対決開始
折原の意味深なセリフを八田から聞いた仁は何かを考え本格的に折原を合唱部に勧誘しようとする。
そんな事を仁が考えていると西山が所属しているラグビー部の3年『大河原』と『宮川』が折原を勧誘しに教室へ
そこに「ちょっと待った」と仁が乱入。そして折原勧誘のため腕立て伏せの姿勢で校歌を歌う対戦が始まる
対戦は仁の勝利に終わるが、「どっちもやる気はない」と折原は帰ろうとする。
その態度に激怒した大河原が折原のイヤホンを勢いよく引っ張ると、イヤホンはちぎれてしまう
すると折原は激変、仁の時のように大河原に殴りかかる
入部そして課題曲決定
宮川のおかげで拳は避けれた大河原、宮川は謝罪と共に弁償すると伝える。
折原は踵をかえし帰ろうとするが、イヤホンが無いことに苛立ち始める。
そこで晃と出会う。晃は怯えながら自分のイヤホンを貸そうかと提案。
折原は素直に借り、曲を流し落ち着いた表情に。
ふと晃はイヤホンから漏れ出た折原の曲を聞き何かに勘付く。
その後晃の家に集まった仁、八田。そこで晃はスキマスイッチの「奏」を歌いたいと宣言。
それにより半ば強引であるが晃の入部が決まった
仁はJ-popはまだ難しいと答え、部員を集める事と、最初は「BELIEVE」を歌うと決める。
感想
遂に遂に発売されました!!木尾士目先生の最新作です!
かの有名オタク漫画「げんしけん」が終わり、テンションがた落ちていました。
それから「Spotted Flower」、新装版「四年生」、「五年生」、「陽炎日記」と何とか耐えてきました。
そしてこの「はしっこアンサンブル」の連載スタートしたときには歓喜しました。
また木尾士目ワールドの虜になれそうです。ありがとうございます。
そして今巻ですが、げんしけんのようなオタク漫画ではなく(ある意味仁はオタクですが)合唱漫画です。
どういうベクトル変更だ~とは思いましたが、よく考えたら処女作の陽炎日記、四年生、五年生という普通の大学生の恋愛漫画からげんしけんという完全オタク漫画へ路線変更してましたね。
まぁげんしけんも最終的には恋愛漫画へと発展していったんでオタクの恋愛漫画という風に考えたら一緒くたにできますが。
ですが今回のはしっこアンサンブルはすごい路線変更だと思います。
まず大学生から高校生へとチェンジ、そして何より合唱という新ジャンルです。
合唱なんて主人公の晃くんのように口パクでしか歌ったことないのでわからん。
だけど仁くんがよく晃くんに説明してくれているので僕も「ふむふむ」と理解していきました。
合唱以外の部分では、明らか今後関わっていくであろう子達がチラチラ出てくるので期待度マックスです。
特にあの大河原先輩と仁の対決を動画撮ってた子。確実に筋肉フェチでしょ。
大河原先輩が脱いだ時の眼光の鋭さといったらFATEのカルナレベルです。
あとは居残り練習してた可愛い子もいいですね。あのサイドヘアーに隠された三つ編みかわいい。
しかも音楽に対して憎しみ感じてるので、いつか部員になりそう。
そして問題の折原くんですが、彼の耳に起きている現象は何でしょうかね。
一応仁くんが音韻修復や耳内倍音という現象があると説明していますが、まだ解かされていないです。
また晃くんがイヤホンを貸した時に聞こえてきた曲はなんでしょう。
「曲名はわからないけど、あれは多分・・・」っていうくらいなので耳にしたことがあるような曲なのか、聞いたことあるようなジャンルなのか。
曲名と言っているのでオーケストラやジャズなどではないでしょう。
音楽にそこまで精通していない晃くんが知っている曲だけど曲名は出てこないとなると、J-popになるんでしょうか。
折原くんが音楽にこだわるのは先ほどの「聞こえてないのに聞こえる」発言から、一般的な音とか声が何かに変換されてしまうんでしょうか。
絶対音感的な。だからいちいち聞こえるのが鬱陶しいからイヤホンで曲聴いている。
どうでしょう。この浅はかな考察はあたっているのか。今後に期待。
ちょっと長文になってしまいましたが、このくらい余裕で書けるほど今後の展開が気になる漫画です。
早く2巻出てこい!ではまた次巻で・・・。