夫あり、仕事ありな四十路女の生き様『未中年~四十路から先、思い描いたことがなかったもので。~』の簡単なあらすじと感想です。
あらすじ
片山亜弥40歳。編集プロに勤める彼女は、結婚し、仕事もあり、傍から見れば順調そうに見える生活だった。だが彼女が感じている焦燥感は・・・
未中年~四十路から先、思い描いたことがなかったもので。~ (バンチコミックス)背表紙
話の流れ
①主人公の紹介&今後重要となるコンビニバイトくんとの運命の出会い
②結婚し、仕事もあるもやる気のない主人公
③夫のリストラ&転職の決意
④社長の入院により転職できず、夫はいつの間にか単身旅行、バイトくんはコンビニを辞め会社に引き抜かれる最悪展開
⑤転職せず今の職場で一念発起&夫と仲直り
⑥うまくいく日々
感想
この『未中年』は人気ラジオパーソナリティ、コラムニストのジェーン・スーさんが原作の漫画です。
正直こういう女性のコラムニストって「前向きにいきましょー!じゃないと女性らしさがなくなる!」みたいなにアグレッシブな勝手なイメージがありました。
ですがこのジェーンさんは「頑張っても無理な時は無理!だから何とかやり抜いていこう」っていう感じで、好感がもてました。
てか僕の勝手な先入観がおかしいんですが(笑)
各話の間の柱ページにジェーンさんのコラムがあります。40歳代の女性目線なので、20歳代引きこもり男性の僕にはわからない所もありますが、それがタメになるしおもしろい!
例えば・・・
「代償行動はなんのためにあるのかと言えば、本当の問題に立ち向かう英気を養うためだと私は思う」
「大事なのは『どうせ私なんか』のあとにどんな文章を続けるか。人生の舵を手放さない人は『どうせ・・・』のあとに意志の宿った言葉を継ぐ」
などなど「なるほど~」と思える言葉が多くあります。まぁ所詮「考え方」なので僕は影響はされませんが(笑)
いかんいかん。自己啓発話が続いてしまった。
この漫画はぐだぐだやる気のない人間が自分からやってみようとやる気を出したら何もかもうまくいった。という感じです。
簡単に言えば上記の通りですが、その主人公が40歳の中年というのがミソですね。
40歳にもなればシミができたり太ったり外見に著明に変化がおとずれ、一般的に結婚もしているような年齢です。
そうなってくるといろいろ制限がつけられ、ミスをするのが怖くなりどんどん自分の小さい世界に引きこもってしまいます。
そんな40歳代の劇的ビフォーアフターは見ていておもしろいです。
僕も20年後には亜弥の夫の誠司みたいにソファーで屁をこきながら寝るような人間になってしまうんでしょうか
でも誠司は亜弥に対して呆れたり、諦めたりすることはあるも怒鳴ったりすることはないです。亜弥にほっとかれても、若いバイトくんと笑顔で話しているところを見ても怒らない。そしてリストラ後は亜弥を支えるために主夫(?)になっています。
同じ男としてその我慢強さは見習いたい!意外にすごい人物!
僕には無理ですね~。まぁ今彼女いないけどね!(笑)
こんな人におすすめ
・40歳代の人
・今後の将来が気になる若者
・やる気ない人間のビフォーアフターが見たい人
『未中年~四十路から先、思い描いたことがなかったもので。~』読んでみてはいかがですか?