様々なドラッグが合法化された世界『ウルトラヘヴン』の簡単なあらすじと感想です。
あらすじ
様々なドラッグにより手軽に気分がコントロールできるようになる近未来。自暴自棄な状況で不思議な売人と出会った主人公"カブ"の物語。
ウルトラヘヴン1<ウルトラヘヴン> (ビームコミックス)
感想
一言に感想といってもこの漫画を語るのは難しいですね。
とにかく画力が高すぎる。ドラッグによるトリップ時の描写が凄すぎる。何でこんな絵が描けるんだ?って思いますね。
ドラッグはもちろんしたことがないのでわかりませんが、例えるなら場面がどんどん切り替わり現実には起こりえないような事が起こる睡眠中の夢の世界を書き出したような感じです。泥酔中の感じにも似てるかな?
なのでドラッグを体験している主人公のカブを第三者目線で見ていますが、まるで読んでいる自分もトリップしているような感覚に陥ります。
特に2巻はほぼトリップ描写ばっかりで、どれが現実で夢かわからないけどページをめくる手が止まりません。
3巻はアンプを使っての精神世界の話が中心なので、トリップの時と比べて現実に近い形になっています。精神世界のため、現実ではできないことができるようになっててけっこう楽しそう(笑)SAOみたいなバーチャル空間みたいで、ほんと近い将来作られそうですね。
トリップ描写だけでなくもストーリーも読み応えがあり、「カブ」の過去、思想や哲学、倫理を含めた深い内容となっており、先が気になります。
カブは何者なんですかね?幼い頃のカブが度々出ますが、すごくいい子そうなんですけどね。ドラッグに出会ってからあんなに変わっちゃったんでしょうか。
あとカブとお母さんが大勢の人とジェットコースターみたいな物に乗っている場面は、1巻でカブがバーのマスターに言っていた薬事法改正前夜のお祭り騒ぎなんでしょうか?
なんかカブのお母さんの死に関係している気がして気になるんですが・・・。
でも作者の小池桂一さんは製作期間が長く、4年に1回くらいにしか新刊が発売されません。なるべく速く書いてください~。待ち遠しいです!!
『ベルセルク』の三浦建太郎さんや『ドリフターズ』の平野耕太さんなど遅筆な作者さんはどうして絵がうまい人が多いんですかね?あともちろん内容もおもしろいものばかり。
最初にも言いましたがこのウルトラヘブンを語るのは難しく、見ていただくのが一番だと思います。少し前までマイナーな作品でしたが、様々なところで取り上げられ、最近はよくビレッジヴァンガードでよく見ますね(笑)
読んでみて間違っても薬物には手を出さないように!
こんな人におすすめ
・奇抜すぎる描写が見たい人
・高い画力の漫画が見たい人
・現実逃避したい人
誰が言ったかペーパードラッグ『ウルトラヘヴン』。一冊読んでみてはいかがでしょうか?
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