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『四年生』『五年生』:これぞリアルな恋愛!もちろん泥沼ですが、なにか?

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ごく普通の大学4年生のカップルの恋愛漫画『四年生』、続編の泥沼展開の『五年生』の簡単なあらすじと感想です。

 

目次

『 四年生』

・あらすじ

島明夫と相馬芳乃。恋人同士。

彼らは大学四年生という季節を迎えた。

親・友人・将来・ふたりの関係・・・。

考えても考えても、結論は出ない。

痛く切ない青春がここにある。

四年生 (アフタヌーンコミックス)背表紙

 

・感想

読み終えて思ったのは「なんか懐かしいな~」

ですね。僕も明夫達と同じ年齢の時は専門学校でしたがお付き合いしている人がいて、明夫の性格がけっこう僕と似ているんですよね~(笑)

そんな明夫の性格はわがままで能天気て切れやすい。芳乃は現実主義で真面目な性格です。ふと思ったんですが、この前レビューしたハクメイとミコチでもですが正反対の性格の人間が惹かれあうってのはよくあるんですかね?自分に無い所があるから?

shirodango.hatenadiary.jp

 

この性格が反対の二人の半同棲生活は見てると共感できてホントおもしろいですね~。

例えば、飲み会に行くけど後で連絡すると言う明夫、だが待てど待てど連絡はこず、芳乃はイライラする。だがやっと電話がきて明夫と話した芳乃は頬を赤らめて喜んでいる。

 

こんな単純な事なんですが見てて「あるある」と思ったりしてます。

あと電話中に芳乃が辞書をペラペラ指でなぞりながら話しているんですよ。そんな細かい所は僕もよくやるのでなんか好きだな~。コアすぎますかね?(笑)

特に共感できたのは二人が喧嘩して

明「帰るわ・・・やっぱやめる」

芳「帰れば?」

明「帰らねぇ」

芳「今日はしないよ」

明「しねぇよ!!ヽ(`Д´)ノ」

の所。実際に同じ状況になったことがある僕ですが、この明夫の「結局帰らないんかい!」ってとこは勢いに任して帰るって言って引くに引けなくなりキレていると思うんですよ。そこはほんっっとによく分かる。同じ様な展開に陥った男性はいるんじゃないでしょうか?(笑)

 

あと大学生の就職活動ってすごい大変なんですね…。明夫は最終的に内定もらうんですが最初『働かない』気でいたので、就職活動が人より遅れて始まりました。そのせいかわかりませんが、まぁ落ちる落ちる。僕らでいう臨床実習みたいなものかな?確かにあの時は地獄。

こんな大学や専門学校を卒業した人ならではの共感できるポイントもあります…(あんま共感したくない(笑))。

そして後のタイトルでもあるので予想できる人が大半だと思いますが、明夫は留年してしまいます。それと同時に壁を乗り越えた2人の関係が!波乱の幕開けです・・・

 

『五年生』

 

・あらすじ

 就職も決まり、後は卒業をまつだけ・・・。

そんな平和な日々が、一瞬にして崩れ去った。

『四年生』の明夫と芳乃が学生と社会人に別れ、

微妙に変わってくるふたりの関係。

五年生(1) (アフタヌーンコミックス)背表紙

 ・感想

「明夫、何やってんだー!!」

まさにこれに尽きますよ。ほんとせっかくいい感じにいってたのに~。まさかの遠距離恋愛とは・・・。

しかも遠距離恋愛お約束の最初はいいけどだんだん他に良い人が見つかったり、連絡が疎かになるパターンのやつ~。この五年生の時代には携帯電話はそこまで普及していません。

さらに明夫には後輩達を含めた四角関係、芳乃は初めてある男性に一目惚れしてしまいます。しかも子持ちおじさん。

もう!どこの昼ドラだよ!と言いたくなるくらいドロドロ。『四年生』はまだ明夫と芳乃の二人だけの問題が多かったけど、『五年生』からは第三者の介入によってえげつないくらい泥沼展開です。刃物とかでてくるし怖すぎる。

 

一番ドロドロしてたのは後輩3人ですね。チャラい男の鳩山、なんやかんや明夫一筋の本田、関係を引っかき回す美人の吉村と明夫の四角関係。

特に吉村が一番ひどいし怖い。鳩山と本田への嫌がらせ目的で明夫に手を出し結局付き合っちゃたり、そして用済みになったら明夫は捨てられて若干女性不信になり、本田は最初清純そうだったのに男に絶望し、鳩山は見向きもしない吉村を追っていく・・・

女性ってみんなこんなに怖いんですか?(笑)吉村無双すぎんだろ。

 

芳乃の方では結果相手の奥さんが出てきて、刃物を振り回されます。なにそれ怖い。

しかもその頃芳乃は明夫と一目惚れの相手との関係でストレスが溜まり、自律神経失調症になってしまっています。

 

何度も言うようですが泥沼展開すぎて怖い…。

明夫と芳乃は自然消滅に近い形で別れますが、様々な泥沼展開を経て再度出会います。

そして友達(?)からまた連絡を取り合う仲になっておしまいです。

終わり方は僕は好きですね~。これでまた二人が付き合ってハッピーエンドだと、「今までの事は忘れちゃったのかい?」って思います。

なので、色々抱えてしまった二人だからこそ付き合わずに友達からっていうのは、僕的にしっくりきます。

最後の二人で会って町を散策している時に普通に会話しているんですけど、二人ともどことなく悲しい雰囲気が顔から滲み出てて、「二人共一皮剥けたな!」って気持ちになります(笑)

こんな人におすすめ

・少女漫画じゃないリアルな恋愛が見たい方

・泥沼展開が好きな方

・異性と付き合ったことがある方

 

この漫画は以前投稿した『げんしけん』の作者の木尾士目さんの漫画です。げんしけんの時も言いましたが、この木尾士目さんの作品は僕は大好きで、案外げんしけん以上に『四年生』、『五年生』は好きかもしれません。

[簡単レビュー]とか言いながら、長くなってしまいました。ほんと好きな漫画だから許してください(笑)

↓そんな木尾士目さんの『げんしけん』もどうぞ↓

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www.shirodango.com

 

大学四年生から始まる泥沼恋愛漫画『四年生』、『五年生』。ぜひ一冊読んでみてはいかがですか?