ほぼ街な監獄異能系バトル『AREA D 異能領域』の簡単なあらすじと感想です。
あらすじ
12年前、さそり座の最輝星アンタレスの超新星爆発とともに現れた異能力者「アルタード」。12年後、人類はそのアルタード達を脅威とみなし、「アイランドD」と呼ばれる孤島刑務所に次々と移送していった。少年、飯田悟もアルタードの一人。F県からアイランドDへ移送される事になった彼は護送船の中でカザラギ・ジンを始めとする様々なアルタード達と出会う。アイランドDの自治区である「異能街」で暮らすことになった悟たちは、ジンを怨む他のアルタード達と戦いながらこの島に隠された謎に迫っていく。
感想
爽快感がすごい!
異能バトルものらしく様々な能力を使ったバトルで、力vs力もあれば、まるでジョジョのような頭脳戦も見られます。
主人公の能力は「触れた物を分解する」で、こいつ強すぎんだろっと思いましたが中盤は全く出番なし(笑)
むしろその主人公が救ったS級危険度の囚人「カザラギ・ジン」を中心に物語が進んでいきます。(最初からはこいつ主人公でよくね?)
でもこのジンの能力が「触れた人物の能力をコピーする」で、最後に触れた人物の能力のみコピーするという制限はありますが、はっきりいって最強。
能力も色々あり、よくある獣化や予知能力、体をダイヤモンドにする能力から一定の部屋の物理現象を操る能力、触ったナッツを爆弾にする能力なんて少し変わったものもあります。
個人的に一番好きな能力は獣化ですかね。シンプルイズベスト!超かっこいい。しかも無限に強くなり続ける力なので最後には化物になります。BLEACHのヤミーですね。
一番欲しい能力は予知能力か自分の体積分の物質を体内にしまえる能力かな。両方とも案外無敵(笑)
このマンガは単純な能力バトル系ではなく、ほぼ街規模の大きさですが監獄内で物語が進むので、もちろん理不尽な看守に常に見張られています。
何か看守に対して危害を加えたり秩序を乱すとマイナスポイントがつき、3つマイナスポイントがつくと即銃殺されるという恐ろしい罰が待っています。
そんな監獄の中で3っの組織があり、その組織達を混乱させようとする裏組織があります。この四つ巴(?)の状態が続いていた中にジンという化物が来たため、まぁ大変。
最初に書いた通りこの漫画は爽快感がよく、戦闘シーンがとても魅力的です。やっぱり画力高いですわ~。絵柄は『天上天下』の大暮維人さんと『デスノート』の小畑健さんを少し足した感じな気がします。
作画の方は韓国の人らしく全く知りませんでした。敵に吹っ飛ばされて壁にめり込む所とか、瓦礫が降ってくる所なんか一つ一つ細かくて、より漫画の世界に入り込めます。
でもストーリーは淡々としすぎていて、序盤は[何か起きた!]→[戦闘!]→[勝った!]の繰り返しだなと思いました。結局はジンの目的に近づいていくんですが、もっと色々深く掘り下げて欲しかったな。
特に3っの組織のボス戦の所とかどんどん進みすぎて、もっと幹部を倒していってやっとボスまでたどり着くとか欲しかったな。極端な話だと3つの組織のボス以外配下は雑魚のイメージがついちゃう(笑)
でもスラスラ読みやすく、話の展開がわかりやすいストーリーとも思えます。
まぁ僕は正直画力が高い漫画が好きなので、すごいシーンを見る度に「かっけー!」って思って、そこまでストーリーは気にしてません。むしろ絵に集中できたかな?(笑)
こんな人におすすめ
・爽快感を求めている人(ストレス溜まってる人)
・高い画力が見たい人
爽快感を感じたい!監獄異能バトル『AREA D 異能領域』。一冊読んでみてはいかがでしょうか?